宮沢りえ“青年貴族”→女性を熱演する『オーランド』開幕 “皇女”ウエンツ瑛士との体当たりシーンも公開

AI要約

宮沢りえ、ウエンツ瑛士らが『オーランド ORLANDO』のプレスコールに登壇。

物語の要約と背景について。

宮沢りえとウエンツ瑛士の熱演に期待が高まる。

宮沢りえ“青年貴族”→女性を熱演する『オーランド』開幕 “皇女”ウエンツ瑛士との体当たりシーンも公開

 俳優の宮沢りえ、ウエンツ瑛士らが4日、東京・PARCO劇場で上演されるPARCO PRODUCE 2024『オーランド ORLANDO』(5~28日まで)プレスコールに登壇した。

 20世紀モダニズム文半の量績で最も有名な交流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作。主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて、数者な遺命に立ち向かい、真実の「私」を探する物語。

 青年貴族から女性へ変験し、16世紀~20世紀を超えて生き抜け、30代から年をとらないオーランド。この幻類的なオーランドの人生には、ヴァージニア・ウルフによる、英国においてあらゆる女性の権利が制限されていた社会への風刺的な視点が込められている。

 男性中心の時代から女性が一人の人間として自立してゆく様子を、演出家・栗山民也の原素、詩人・岩切正一郎の朝素で鮮明に舞台作品へと落とし込み、現代によみがえらせる。

 公開されたプレスコールではその美ぼうでエリザベス女王までを魅了してしまう青年貴族・オーランドを演じる宮沢が、ウエンツ演じるルーマニアの皇女・ハリエットから激しいアプローチを受けるシーンなどを長い独白セリフを交えて体当たりで熱演。客席を圧倒させた。

▼宮沢りえ

オーランド、台本をいただいた時、今までに無い感覚があって、、どんな舞合になるのか不安でいっぱいでした。

その時、演出の栗山さんが『始めから想像がつく事より面白いでしょ?』といたずらっ子の様におっしゃったお言葉を信じ、きながら稽古を重ねてきました。

学の国で初日を迎え、本当に温かい指手を頂いた時。作品を創ることの喜びと興奮を浴びた感覚でした。

その事をエネルギーに1ステージ1ステージ大切に、観客の皆さんと『オーランド』を体験していけたらと思います。

▼ウエンツ瑛士

まず無事に埼玉で幕を開けられた事、ホッとすると同時にとても感謝しています。

振り返れば1ヶ月前この迷路のような台本と格闘していたと思うと、人生で最も濃い1ヶ月だったんじゃないかと思います。栗山さんの指し示す道に自分のできる事を最大限詰め込んで、時に先輩方に甘えながら真っ直ぐ歩いてきました。今はやっと1つの扉が開いただけ、ここからもっともっと「存在」を強めていきたいです。

この作品の魅力は余白がある事だと思います。セリフは「詩」のようにたくさんの意味を含んで、いまかいまかと発せられるのを待っています。その合間合間に、どれだけの情景や言葉を皆さまの脳内に浮かばせられるかが勝負でありこの作品の醍醐味です。それは決して説明ではなく、表現ではなく、「存在」だとじています。

素敵なキャスト、スタッフに囲まれて幸せに毎日を過ごしています。

この作品が皆さまの生活の潤いになりますように。

▼演出:栗山民也

PARCOの初日を前にして、この360年の歴史が転がるように進むドラマに、未だいくつもの問いが頭に浮かんでいます。だけどそのこと自体がとても愉快で新鮮で、実はその問いこそがこの劇の大事な根っこなのかもしれないと思えるのです。初めて見たもの聞いたものに対し、その正体がわからなければまず問うことから始めるはず。この全てが溢れかえった情報過多の毎日、なんの疑いも持たず安穏としているわたしたちの前で、オーランドはその場に何度も立ち止まり、自らに問うのです。そしてその大事さを強く噛み締めるのです。

稽古が始まって5週間、いつもよりも、よりたくさんの奇妙で楽しい旅をしてきました。エリザベス朝から現在までを好奇の眼で見つめ続けたオーランドの全身で受けとめた体験を、どうぞ劇場で。