埼玉タクシー強殺未遂、容疑者をJR大宮駅で確保 銃は「捨てた」

AI要約

埼玉県川口市でタクシー運転手が拳銃のようなもので撃たれ重傷を負った事件で、県警が瀬川好一容疑者を逮捕。容疑者は強盗殺人未遂を否認している。

犯行後、瀬川容疑者は福島市内に一時滞在していたことが分かり、新幹線を乗り継いでいたところを捜査員に確保された。

事件はタクシーに乗車した瀬川容疑者が、運転手に脅迫し、拳銃のようなものを発砲したことに始まる。容疑者は拳銃を捨てたと供述している。

 埼玉県川口市でタクシー運転手が拳銃のようなもので撃たれ重傷を負った事件で、県警は31日、強盗殺人未遂容疑で同市栄町3の無職、瀬川好一容疑者(68)を逮捕した。同日午後2時前、捜査員がJR大宮駅(さいたま市大宮区)の新幹線ホームにいたところを発見し、身柄を確保した。

 逮捕容疑は5月29日午後11時40分ごろ、川口市幸町3の路上に停車した車内で、「金を出せ」などとタクシー運転手の男性(72)=栃木県足利市=を脅迫。拳銃のようなものを発砲し、全治4週間のけがをさせたとしている。「ピストルで撃ったことは間違いない。金を奪おうとは思ってはいなかった」と容疑を一部否認しているという。

 県警捜査1課によると、防犯カメラの映像などから、瀬川容疑者が一時、福島市内の知人女性宅に滞在していたことを突き止めた。31日午後0時台にJR福島駅を出発する新幹線に乗車したことが分かり、大宮駅で待機していた捜査員が瀬川容疑者を確保した。拳銃は所持しておらず、「捨てた」などと供述しているという。

 瀬川容疑者は29日午後11半ごろ、JR赤羽駅(東京都北区)付近からタクシーに乗車し、事件現場付近に向かうように指示。到着後、後部座席から運転席に向けて拳銃のようなものを1発撃ったとみられる。拳銃を所持したまま逃げた可能性があったため、県警は31日午前、氏名や顔写真を公表して指名手配していた。【安達恒太郎、田原拓郎】