中国の呉江浩駐日大使の「日本の民衆が火の中に」発言の詳報

AI要約

中国大使が台湾の頼清徳総統の就任式に関する座談会で発言。

中国側として台湾の独立勢力への反対を強調。

民進党を台湾独立組織とし、台湾独立主義者として批判。

中国の呉江浩駐日大使の「日本の民衆が火の中に」発言の詳報

呉江浩駐日中国大使が20日、台湾の頼清徳総統の就任式に合わせて東京都内の在日中国大使館で開いた座談会で行った発言は次の通り。

皆さんおはようございます。きょう、雨の中、お越しいただいてありがとうございます。

今、楊公使からご紹介がありましたように、本日、来ていただきましたのは、台湾問題と中日関係をテーマに、いわゆる台湾問題をどう認識するか。台湾地域を巡るリスクをどうコントロールするか。中日関係をどうやって安定的に改善させるかにつきまして、皆さま方のご高見をお伺いしたい。こちらの中国側の立場もご紹介したいということであります。

ちょうど今のところ、台湾地区の選挙当選者のいわゆる就任式が行われているところです。日本からは30名以上の国会議員、要人が出席しているようで、このような行動は公然と台湾の独立勢力に加担するものであり、中日間の4つの政治文書の精神と、日本側がこれまで中国側にした政治的約束に違反しています。極めて誤った政治的シグナルを送っていることであります。

もちろん中国側としては断固反対します。今日は日本の皆さま方の関心のあるいくつかのお話について、こちらの考えをご紹介したいと思います。

一つ目は中国側はなぜ、民進党(=台湾の与党の民主進歩党)当局に断固反対するのかです。少なからぬ方々は民進党当局の宣伝に惑わされ、彼らが求めているのは現状維持である、台湾独立ではない、さらに、民主主義対権威主義といった論調に同情的な考えを持っていらっしゃいます。

しかし事実は、民進党は成立当初から、完全な台湾独立組織であります。民進党の党綱領を読めば分かりますように、その第1項に主権独立した台湾共和国の建国を掲げています。

民進党が政権を取っている間、(中国側が受け入れを求めている「一つの中国」原則に基づく)92年コンセンサス(合意)を歪曲、否定し、台湾で脱中国化と斬新的な台湾独立を推進し、両岸の交流と協力を妨害し、さらに外部勢力と結託して台湾独立を図っていました。

(元総統の)陳水扁にしても(前総統の)蔡英文にしても、今日、いわゆる就任をする頼清徳まで、全員が正真正銘の台湾独立主義者であります。