開業時期提示「極めて困難」 鉄道・運輸機構が地元に説明 北海道新幹線

AI要約

北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸が困難となり、関係者会議が開かれた。

鉄道建設・運輸施設整備支援機構の藤田耕三理事長は延期を説明し、新たな時期の目標を示すことが難しい状況であることを報告した。

地元側は早期開業を求める要望書を提出し、情報共有を強化する方針で合意した。

 北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸が困難となったことを受け、整備を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構や沿線自治体などは29日、札幌市内で関係者会議を開き、意見交換した。

 機構の藤田耕三理事長は、延期を判断した経緯を説明し、新たな時期の目標を現時点で示すのは「極めて困難な状況だ」と報告した。

 機構が地元側に状況を説明したのは初めて。地元側は藤田氏に対し、早期開業などを求める要望書を提出。双方の情報共有を強化する枠組みを創設する方針で一致した。