処理水と水産物禁輸の問題についても意見交換 首相と中国共産党幹部

AI要約

岸田文雄首相と中国共産党の劉建超・中央対外連絡部長が会談。処理水海洋放出や日本産水産物の輸入停止についても協議。

首相は日中関係の重要性を強調し、懸案解決と協力強化を目指す考えを表明。

劉氏は相違点があるものの、外交ルートや政党関係を通じて交流を続ける意向を示す。

処理水と水産物禁輸の問題についても意見交換 首相と中国共産党幹部

 岸田文雄首相は29日、中国共産党の劉建超・中央対外連絡部長と首相官邸で約25分間会談し、幅広い対話の重要性を確認した。劉氏によると、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けて中国が日本産水産物の輸入を停止している問題でも意見交換した。

 首相は会談で、「戦略的互恵関係」と「建設的かつ安定的な日中関係」の構築に向け、「懸案について対話を重ね、協力分野で互恵的協力を加速していきたい」と述べ、政党間交流の重要性も指摘した。

 劉氏は会談後、記者団に対し「両国間にはいくつかの相違が存在する。我々は外交ルートや政党関係を使って交流を維持したい」と語った。【内田帆ノ佳】