上皇ご夫妻、念願の日光訪問…上皇さまが元疎開先に植樹した木と再会「伸びているね」

AI要約

上皇ご夫妻は栃木県日光市の日光田母沢御用邸記念公園を訪れ、手をつないで散策を楽しまれた。

上皇さまは疎開中に学習院初等科に通い、御用邸の庭先に植えたイチイの木を訪れた。

疎開先の日光植物園や奥日光も訪れ、3泊4日の滞在を楽しまれる予定。

 上皇ご夫妻は28日、栃木県日光市の日光田母沢御用邸記念公園を私的な旅行で訪ねられた。田母沢御用邸は上皇さまが戦時中に疎開された場所で、訪問は退位前に3度計画されたが、いずれも延期となっていた。

 ご夫妻は28日午後、特別列車で東武日光駅に到着。雨が降るなか傘を差して駅頭で待つ人々に、上皇さまは手を振り、上皇后さまは笑顔で応えられた。

 その後、公園を訪れたご夫妻は手をつないで園内を散策された。学習院初等科5年生の時から約1年間、御用邸に疎開した上皇さまは、庭先にあったイチイの木を懐かしみ、2001年7月に同じ場所に植樹された。約3メートル50に育った木を確認し、上皇さまは「ずいぶん伸びているね」、上皇后さまは「ずいぶん高い」と感想を述べられていた。

 この日、ご夫妻は上皇さまが疎開中に授業を受けた東京大の日光植物園にも足を運ばれた。今回の滞在は3泊4日の予定で、上皇さまが終戦を迎えた奥日光も体調を見ながら巡られる。

 ご夫妻の日光訪問は当初15年に計画されたが関東・東北豪雨で延期となり、16年は熊本地震の発生で、17年は上皇さまの体調不良でそれぞれ見送りになった。