鹿児島市の県立高1自殺、県と遺族側が和解へ…県が謝罪し教職員への研修継続を約束

AI要約

遺族と県の和解により、鹿児島市の県立高1年の男子生徒が自殺したいじめ事件について、県が遺族に謝罪し、遺族は4500万円の損害賠償請求を放棄する。

再調査委員会が学校でのいじめを認定し、県は教職員の研修を継続することを約束しており、地裁は和解期日を示している。

この事件をきっかけに、学校側のいじめ対応の問題が浮き彫りになり、県は改善に取り組む姿勢を見せている。

 鹿児島市の県立高1年の男子生徒(当時15歳)が2014年に自殺し、遺族が鹿児島県を相手取り、約4500万円の損害賠償を求めた訴訟で、県と遺族側が和解することが27日わかった。県が遺族側に謝罪し、遺族側は請求を放棄する。

 訴状によると、生徒は14年6月頃から校内でスリッパを隠されるなどし、同8月に自宅で自殺した。遺族の要請で県が設置した再調査委員会は19年、複数のいじめを認定し、学校側の対応に問題があったと指摘していた。県によると、今年3月に鹿児島地裁から和解を勧告された。県が27日に県議会に示した和解案によると、県は遺族に謝罪し、いじめに関する教職員への研修を継続することを約束する。地裁は6月25日の和解期日を示しており県教委は「議会に認められれば手続きを進めたい」としている。