藤井聡太名人「何とか防衛という結果を残すことができてよかった」/将棋

AI要約

藤井聡太名人が第82期名人戦七番勝負第5局で初防衛を果たした。

藤井名人は幅広い作戦に対応し、終盤に金を打って攻めを仕掛ける展開で勝利。

次の防衛戦は伊藤匠七段との叡王戦五番勝負第4局で、精進を誓っている。

藤井聡太名人「何とか防衛という結果を残すことができてよかった」/将棋

将棋の藤井聡太名人(21)=8冠=が27日、北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」で指された第82期名人戦七番勝負第5局で後手の豊島将之九段(34)を99手で下し、対戦成績4勝1敗で初防衛を果たした。

シリーズは、タイトル戦で5度目の対戦となった豊島九段からの幅広い作戦に受けて立った。第5局は豊島九段が四間飛車を採用した初の対抗形となり、「考えられる作戦の1つかなと」と藤井名人は居飛車穴熊で対抗。2日目は早くから激しい局面になるも堅陣を崩されることなく、「攻め駒が少ないのでそんなに自信の持てる展開ではなかった」。終盤は豊島九段が粘る中、「どういう寄せ方がいいのかわかってなかったんですけど、最後に金を打って攻めがつながりそうな形かなと思った」と振り返った。

「何とか防衛という結果を残すことができてよかった。駒組みの段階から1手1手、手探りになる将棋が多かった。形勢判断、構成の立て方に課題が残った」と反省。次の防衛戦は5月31日の叡王戦五番勝負第4局で、挑戦者の伊藤匠七段(21)に王手をかけられている。「これからも対局が続くので引き続き、精いっぱい頑張りたい」と気を引き締めていた。