見守る120人「念送る」「緊張」 将棋名人戦第5局2日目大盤解説

AI要約

将棋名人戦第82期の第5局2日目が行われ、北海道紋別市のホテルで大盤解説会が開催された。

120人の将棋ファンが藤井聡太名人と豊島将之九段の対局を見守り、熱心に解説を聞いた。

東京からも応援のために訪れたファンがおり、藤井名人の華やかな将棋に魅了されていた。

 第82期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第5局2日目。対局の行われている北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」では、大盤解説会があり、約120人の将棋ファンが、藤井聡太名人と豊島将之九段の対局を見守った。

 大盤解説会は午後1時から始まり、冒頭は田中悠一六段が解説し、竹部さゆり女流四段が聞き手を務めた。道内からの参加者が多いものの地元紋別市からは少数で、東京など道外から駆けつけた将棋ファンの姿もあった。参加者らは大盤やスクリーンの棋譜を見つめながら、うなずいたり、首をかしげたりしていた。

 東京都港区の新井雅恵さん(55)は同足立区の北川恵理子さん(57)と参加。2人とも藤井名人のファンでほとんどすべての対局で現地に赴いて応援しているという。

 新井さんは「互角だと思う。相手が強い豊島九段なので最後まで目が離せない。本当に緊張感が高まってきている」と話し、「藤井名人はプロもうなるような華のある将棋を指す。将棋が指せない私たちにもすごさが伝わる」とその魅力を語った。

 北川さんは「2日目の午後は決着の直前。こちらも気を抜かずに見守っていきたい。防衛を本当に決めて欲しい。ここから念を送っています」と解説に聴き入っていた。(神村正史)