県政「即戦力」アピール 初当選の鈴木康友氏 静岡知事選

AI要約

静岡県知事選で短期決戦を制した鈴木康友氏が、市長経験を生かして県政を率いる意欲を示す。

鈴木氏はリニア中央新幹線静岡工区の問題について水と自然環境を守り抜く姿勢を強調。

大村慎一氏の陣営からは、鈴木氏の勝利報道にため息が漏れ、大村氏自身も力不足を認める。

 川勝平太前知事の突然の辞職を受けて行われた静岡県知事選。

 短期決戦を制した鈴木康友氏(66)は、静岡市内のホテルに引き締まった表情でやや目を潤ませながら現れた。支援者らと万歳三唱し、「オール静岡で、幸福度日本一の静岡県をつくるため全力を尽くす」と語り、市長4期の経験を生かし、「即戦力として県政を率いていきたい」と意気込んだ。

 リニア中央新幹線静岡工区の問題については「水と自然環境を守り抜く姿勢は堅持したい」と強調した。

 大村慎一氏(60)の陣営では、鈴木氏勝利が報じられると支援者から大きなため息がもれた。大村氏は「訴える力が足りなかった。私の力不足で申し訳ない」と無念の表情で頭を下げ、裏金問題など自民党に対する逆風については「関係ない」と語った。