新潟中越地震20年シンポジウム 人口減少下のまちづくり考える

AI要約

2004年の新潟県中越地震から20年を前に、人口減少下でのまちづくりを考えるシンポジウムが新潟県小千谷市で開催された。

市長は人口減少に対応し、若い世代の定住を促す施策を打ち出しており、地域振興策に力を入れている。

3万3千人に減少した人口を持つ小千谷市では、将来的に2万人まで減少する見通しであり、若者の呼び戻しと安定した産業環境の創出が求められている。

 68人が死亡した2004年の新潟県中越地震から10月で20年となるのを前に、人口減少下におけるまちづくりを考えるシンポジウムが25日、被災地の新潟県小千谷市で開かれた。宮崎悦男市長は、人口減少を見据えた上で若い世代が戻りたくなるような施策に力を入れていることを紹介した。

 地域安全学会が主催した。宮崎氏によると、当時約4万1千人だった人口は現在、約3万3千人。宮崎氏は、50年には約2万人になるとの見通しを示し「若者を呼び戻し、産業を維持して、安定した歳入を確保する」と訴えた。そのために、地ビール販売に向けた後押しなどの地域振興策に取り組んでいると述べた。