警官がクマに襲われた十和田大湯の一帯、11月まで入山禁止に…箱わなの増設も検討

AI要約

秋田県鹿角市十和田大湯の山林で遭難者を捜索中の警察官2人がクマに襲われ、周辺一帯が入山禁止になることが決定された。

市役所で行われた会議では、警察官の被害報告や対策の検討が行われた。

入山禁止の措置は、以前にも同地区でクマ襲撃があった際に行われたものだ。

 秋田県鹿角市十和田大湯の山林で遭難者を捜索中の警察官2人がクマに襲われたことを受け、市鳥獣被害防止対策協議会(事務局・市農地林務課)は20日、周辺一帯を11月末まで入山禁止にすることを決めた。

 市役所で非公開で行われた会議には、市や県、警察、消防、猟友会、森林組合などから約20人が出席。会議後、取材に応じた北方康博課長は、現場近くに設置した箱わなについて、成果がなければ増設を検討することも明らかにした。警察官が襲われた様子についても報告があったが、「あまりに一瞬の出来事で、クマの大きさを確認することはできなかった」という。

 入山禁止の措置は、2016年にも十和田大湯地区で山菜採りをしていた男女4人がクマに相次ぎ襲われて死亡したことから行った。

 北方課長は「現場に慣れている警察官が被害に遭い、驚いている。他県を含め厳重な警戒をお願いしたい」と話し、入山禁止区域に立ち入らないよう求めた。