“富士山コンビニ”黒幕設置で見納め? 駆け込みで外国人観光客殺到…マナー違反続出
富士河口湖町のコンビニで富士山を撮影できるスポットには黒い幕が設置され、外国人観光客が駆け込みで撮影しようとする姿が見られる。
外国人観光客による迷惑行為が相次ぎ、警察や管理者が対策を講じているものの、問題が解消されずにいる。
対策の一環として、黒幕の設置が決定され、外国人観光客による迷惑行為を防止するために取られることになった。
山梨県富士河口湖町のコンビニ越しに富士山が撮影できる場所に21日から富士山を目隠しする黒い幕が張られる。週末には目隠しがされる前に駆け込みで撮影しようとする外国人観光客が非常に多く訪れてた。
外国人観光客に人気のスポット“富士山コンビニ”。黒幕設置を前に、週末は駆け込みで撮影する外国人観光客の姿があった。
オランダからの観光客
「(Q.黒幕が張られることは知っていた?)知っていました。オランダでもニュースになっています」
「(Q.だからここに来た?)そうです」
アメリカからの観光客女性
「いい景色ですから黒幕はちょっと悲しいですね。でも見られてラッキーでした」
コンビニの上に富士山が乗った写真が撮影できるとSNSで話題になり、2年ほど前から外国人観光客が押し寄せるようになったのだが、外国人観光客による迷惑行為が相次ぎ、問題になっていた。
外国人観光客
「(Q.赤信号ですよ)そこの撮影スポットに行きたかったんです」
警察
「横断歩道じゃないよ」
韓国からの観光客
「(Q.どうして渡ったんですか?)写真を撮るためです」
「(Q.ここで?)そうです、こっち側の方が広い画角で撮れますから」
交通ルール無視だけではなく、他にも迷惑行為があった。
車道の半分ほどを占拠する外国人グループ。まるでピクニックをするかのように、道路の真ん中でおにぎりやサンドイッチを食べていた。
ドイツからの観光客
「(Q.ここは道路なので食事をしていはいけない場所です)バスに乗らないといけないのでここで急いで食べようと思ったんです」
スーツケースが車道にはみ出していたため「道路なので置いてはいけない場所です」と注意すると移動したものの、その10分後…。スーツケースは再び道の上に置かれていた。
相次ぐ迷惑行為に対して、富士河口湖町は去年3月から4カ国語表記の注意書きを設置。去年6月からは警備員を配置した。
しかし、警備員の注意を無視し、次々と車道を横断。
近隣では、私有地に入らないよう柵を設置したが柵の中に入り、写真撮影をする人々が続出した。無断駐車やゴミのポイ捨てなども横行し、さらには、私有地にもかかわらず1回300円で写真撮影をするという商売をする人までいた。
対策を重ねてきたものの、一向に迷惑行為が収まらないため、富士河口湖町は苦渋の決断として、黒幕の設置を決めた。