捕鯨の新母船「関鯨丸」が初めての漁へ母港の下関港を出港…25日に東北・北海道沖で操業

AI要約

世界で唯一の母船式捕鯨を行う共同船舶の新母船「関鯨丸」が出港し、初めての漁に向かう。

関鯨丸は大型のナガスクジラを引き揚げる能力を持ち、南極海まで到達可能な航続距離を持つ。

初出漁式には乗組員や行政関係者らが参加し、所英樹社長は感無量の思いを述べた。

 世界で唯一、母船式捕鯨を行っている捕鯨会社「共同船舶」(東京)の新母船「関鯨丸」が21日、初めての漁に向けて母港の下関港(山口県下関市)を出港した。23日に東京港に入った後、25日に東北・北海道沖での操業に向かう。

 関鯨丸は9299トン、全長113メートル、幅21メートル。航続距離は南極海まで到達可能な1万3000キロ・メートルで、水産庁が捕獲可能な鯨の対象への追加を検討している大型のナガスクジラを引き揚げる能力を持つ。3月に完成した。

 下関市が主催したこの日の初出漁式には、乗組員や行政関係者ら約100人が参加。共同船舶の所英樹社長(69)は報道陣に対し、「(先代の)日新丸に代わり、関鯨丸が1年を空けることなく漁に行けるのは、とても重要な意義がある。感無量だ」と話した。