大河ドラマで子役演じた元俳優、事件前に「世の中は結局お金」…夫婦殺人容疑で再逮捕

AI要約

神奈川県大和市中央で逮捕された20歳の韓国籍の男性と元俳優の20歳の男性が、栃木県那須町で殺害された夫婦の遺体を処理した疑いで再逮捕された。

元俳優の20歳の男性は子役として活躍し、地元では「夢大使」を務めていた経歴がある。

彼は高校卒業後に芸能事務所を退社し、SNSには飲酒や喫煙の様子が投稿されるようになったという。

 栃木県那須町の河川敷で東京都内の夫婦の遺体が見つかった事件で、警視庁は21日、夫婦を殺害した実行役として、死体損壊容疑で逮捕した神奈川県大和市中央、韓国籍の無職姜光紀(20)、住所・職業不詳、元俳優の若山耀人(20)両容疑者を殺人容疑で再逮捕した。この事件での殺人容疑での逮捕者は計4人となった。

 若山容疑者は幼少期、子役としてテレビや映画に出演し、地元の岐阜県美濃加茂市では「夢大使」も務めていた。

 「ムードメーカーでクラスの人気者だった」。美濃加茂市の小学校で同級生だった女性は、サッカーが大好きで明るかった当時の姿を思い出し、声を落とした。

 若山容疑者は10歳だった2014年、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で主人公の幼少期を演じ、同年3月には市の魅力を発信する「もっとみのかも夢大使」を委嘱された。

 小学6年の時にはグループ学習の発表会に俳優の仕事で来られなくなった若山容疑者が「迷惑をかけてごめんなさい」とつづった手紙を担任教諭に渡していたという。同級生だった女性は「周囲に気を使える人だと感じていた」と話す。

 地元の中学校に進学後は学級委員を務め、サッカー部では日焼けに注意しながらも汗を流していた。チームメートだった男性は、「ブラジルのネイマール選手が好きで一生懸命練習していた」と振り返った。

 「芸能活動に専念する」として中学1年の終わり頃に家族と上京した若山容疑者。2年生の夏休みに帰省した際には、同級生の女性に「(東京で)なじめなくて、学校が楽しくない」と漏らしていたという。

 所属した大手芸能事務所によると、若山容疑者は高校進学後、16歳だった20年3月に事務所を退所した。同級生らによると、高校卒業後、本人のSNSには飲酒や喫煙の様子が投稿されるようになったという。

 今年1月、若山容疑者は美濃加茂市が主催した成人式に出席していた。うつむきがちなことに気づいた同級生の男性が近況を尋ねると、「何もしとらん」と無表情で返事をしたという。