名人戦一夜明け 豊島九段、初勝利は温泉効果も「すぐに寝付けた」

AI要約

大分県別府市の割烹旅館もみやで第82期名人戦七番勝負の第4局に勝利した挑戦者の豊島将之九段が報道陣に一夜明けた感想を語った。

豊島九段は温泉でリフレッシュし、第4局の勝利にホッとした様子を見せ、次の対局に向かう意欲を示した。

第4局の勝利は、豊島九段にとって今年度初の白星であり、次戦に向けての気持ちを明かした。

名人戦一夜明け 豊島九段、初勝利は温泉効果も「すぐに寝付けた」

 大分県別府市の割烹(かっぽう)旅館もみやで18、19の両日に指された第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第4局に勝利した挑戦者の豊島将之九段(34)が一夜明けた20日、宿泊先のホテルで取材に応じた。前夜は関係者との打ち上げが遅くまで続き、「勝利の後の温泉はどうだったか」と聞かれると、激闘の跡を物語るように「結局、疲れてすぐに寝ちゃってしまった」と答え、取材陣の笑いを誘った。

 開幕から3連敗を喫し、カド番に追い込まれた豊島九段。精神的にも苦しかったと思われるが、第4局では藤井聡太名人(21)の失着をとらえて横歩取りの乱戦を制し、「結果を出して次につなぐことが大事だと思っていたのでよかった」とホッとした表情を浮かべた。

 温泉には前夜祭と1日目の指し掛けの夜に入ったと言い、「対局ではうまく睡眠が取れるかも大事だが、すごく体が温まって、割とすぐに寝付けた。対局の後の疲労も普段と比べて少なかった」と効能にお墨付きを与えた。

 第4局の勝利は、今年度7戦目での初白星にもなった。「連敗は気にはなっていた」と話した豊島九段。すっきりした気分で次の北海道紋別市の対局に向かえそうだ。【新土居仁昌、丸山進】