大阪府立病院機構の医療センター職員、工事業者選定で便宜 250万円受け取る

AI要約

大阪府立病院機構の職員が収賄容疑で逮捕された事件について、リフォーム業者から現金を受け取り工事に便宜を図った疑いが持たれている。

逮捕された職員は施設保全グループのサブリーダーを務め、複数の工事でリフォーム業者との随意契約を結んでいたという。

関係者は知人同士であり、竹内容疑者との関係は10年以上前から続いていた。今回の事件で約2千万円以上の取引が行われた可能性も示唆されている。

大阪府立病院機構の医療センター職員、工事業者選定で便宜 250万円受け取る

大阪府立病院機構の大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)が発注する工事に絡み、リフォーム業者に便宜を図った見返りに現金250万円を受け取ったとして、大阪府警は20日、収賄の疑いで、同機構職員、浜口建治容疑者(51)=大阪府泉大津市若宮町=を逮捕した。また、贈賄の疑いでリフォーム業、竹内善隆容疑者(41)=大阪府泉南市中小路=も逮捕した。

浜口容疑者の逮捕容疑は令和5年7月、総合医療センター発注工事の業者選定に絡み、個人でリフォーム業を営む竹内容疑者と複数の随意契約を結ぶ見返りに、竹内容疑者から現金250万円を受け取ったとしている。府警は2人の認否を明らかにしていない。

浜口容疑者は当時、同センター施設保全グループのサブリーダーを務め、建物設備修繕の業者選定などの決裁権限があった。現在は別の医療センターに勤務する。

府警によると、2人は約10年前から知人同士。5年2月以降、介助浴室の更新工事など総合医療センターが発注する10件以上の工事で竹内容疑者と随意契約が締結されたという。工事費用は総額2千万円以上に上るといい、詳しく調べる。