《相模原・暴走族26人検挙》逮捕されたリーダー(22)はヤクザの下っ端で嫌われ者…「気に入らないことがあると人を殴る」「ただのイキった痛いヤツ」と地元からは非難轟轟

AI要約

相模原市内で暴走族「ストリートエンジェル」と「鬼羅亜」のメンバーが暴走行為を繰り返し、逮捕された事件が発生。

事件の決め手はビデオカメラの映像であり、25名の不良少年が道路交通法違反容疑で逮捕や書類送検された。

リーダーの矢後容疑者は悪名高い存在で、地元では嫌われていた。

暴走族は地元の治安を悪化させており、地元民も困惑している。

事件当日に参加して検挙された少年たちの実態が驚くべきものであった。

暴走行為だけでなく、金銭を巻き上げたりバイクを盗んだりと、悪質な行動も行っていた。

ストリートエンジェルと鬼羅亜の初対面日に矢後容疑者は特に気合が入っていたとされる。

暴走族の兄弟分として結成された鬼羅亜はヤクザの影響も受け、暴力的な行動が見られた。

矢後容疑者は自らの関与を認めている。

《相模原・暴走族26人検挙》逮捕されたリーダー(22)はヤクザの下っ端で嫌われ者…「気に入らないことがあると人を殴る」「ただのイキった痛いヤツ」と地元からは非難轟轟

昨年6月3日の夜、相模原市内の国道16号沿いには猛々しいバイクの轟音が鳴り響いていた。そこにいたのは、暴走族「ストリートエンジェル」と「鬼羅亜」(きらあ)のメンバーを含めた25名の不良少年たち。改造バイクにまたがった彼らは、尾行している警察官などいざ知らず、蛇行運転や信号無視といった”暴走行為”を繰り返すのだった――。

暴走族の暴走行為というと昭和時代のヤンキーカルチャーだと思われがちだが、それを覆すような事件が起きた。

「9月10日、神奈川県警交通捜査課と相模原署は、同市内の暴走族『ストリートエンジェル』のリーダーを務める矢後美寿喜容疑者(22歳)を道路交通法違反の疑いで逮捕しました。昨年6月に、別の暴走族『鬼羅亜』(きらあ)のメンバーらと暴走行為を繰り返した疑いが持たれています。他にも14~19歳の少年たち計25名が同法違反容疑で、逮捕や書類送検されました」

逮捕の決め手となったのが、事件当日に県警が撮影していたビデオカメラの映像だ。そこには乗用車一台とバイク15台に分乗して蛇行運転や信号無視といった”暴走行為”を繰り返す様子が映っており、少年たちは芋づる式で逮捕された。

そんな暴走族を率いていた矢後容疑者は、地元でも悪名高い存在だった。地元の少年(18歳)は言う。

「ストリートエンジェルは昨年5月ごろに結成されたチーム。表向き上ではルールを守って運転する”旧車會”を名乗っていたけど、実際には原チャリ2人乗りとか信号無視、蛇行運転といった明らかな暴走行為をふだんからやってた。

そのリーダーが矢後ってヤツで、正直周りからは嫌われてた。矢後はヤクザの下っ端みたいなことをしてたし、気に入らないことがあるとすぐに自分のチームのメンバーを殴る。だから他のメンバーも矢後に逆らえずに暴走行為をしていた感じかな」

矢後容疑者は10代後半から厚木市の旧車會に所属。そこで今から5年前に「ストリートエンジェル」を結成したものの、解散を経て、昨年5月に相模原のヤンチャな高校生に声をかけて復活させたという。だが、周囲からは「痛いヤツ」として知られていたようだ。地元の20代男性はこう語る。

「ああ、知ってるよ。あの赤タンクの単車に乗ってたヤツでしょ? いい年こいて警察を挑発してたし、完全に痛いヤツだったね。たしかに上溝とか愛川あたりって昔から治安悪いし、ヤンチャな子も多い。みんな16歳くらいからバイクを乗り回すし、気合入ってる子は警察のお世話になったりもするけど、みんな二十歳になると落ち着くもんだよ。マジで22歳にもなってなにダサいことしてんだよって感じだね」

事件が起きた夜は、そんな”リーダー”が率いるストリートエンジェルと兄弟分にあたる「鬼羅亜」(きらあ)が初めて顔合わせした日だった。この2つの暴走族をよく知る少年は、「その日は矢後も相当気合が入ってたんだと思う」と語る。

「もともとこの2つの暴走族はケツ持ちが一緒で、そのバックにいたのが『T』っていう40代のヤクザっすね。去年の初旬ごろに、このヤクザが10代のバイク乗りと仲良くなって、その一人に『オレが面倒見るからチーム(暴走族)作れ』と言ったそうで、その流れで『鬼羅亜』は結成されたんすよ。

それで矢後も、このヤクザのことを『アニキ』と呼ぶほど慕ってたので、去年の5月に『ストリートエンジェル』を結成した。もちろん兄弟分のチームといえど舐められるわけにはいかないので、その日は矢後も相当イキッちゃったんだと思います」

矢後容疑者は県警の調べに対して「その場にいたことは間違いない」と容疑を認めているという。

後編『《相模原・暴走族26人検挙》不良少年たちのヤバすぎる悪行…「若い子たちをボコボコにして金を巻き上げてた」「団地やアパートからバイクを盗んでた」…地元民も困惑する遊び「バビロン鬼」とは?』では、事件当日に参加して検挙された少年を取材。蛇行運転や信号無視といった暴走行為だけではない、驚くべき実態が明らかになった。