増えている秋の花粉症 原因は「猛暑とゲリラ豪雨」 今すぐできる対策は?【Nスタ解説】

AI要約

秋の花粉症の原因や症状について説明されており、花粉の飛散範囲や症状の詳細が述べられている。

春の花粉症との違いや、春に花粉症を持っている人が秋にもかかりやすい理由が示されている。

2024年の秋は花粉が増えており、その原因や症状がどのように影響しているか詳細に説明されている。

増えている秋の花粉症 原因は「猛暑とゲリラ豪雨」 今すぐできる対策は?【Nスタ解説】

厳しい暑さが続く中、秋の花粉症シーズンが早くも到来しているようです。今すぐできる対策を花粉症治療の開発に取り組んでいる医師に聞きました。

■今増えている「秋の花粉症」 原因や症状は?

加藤シルビアキャスター:

「秋の花粉症」について見ていきたいと思います。

春の花粉症はスギなどの樹木による花粉症と知られていますが、秋の花粉症はブタクサやヨモギ、ススキ(イネ科)などの草木が原因だということです。これらの草木は住宅街や公園など、身近な場所に生息しています。

注目すべきは花粉の飛散範囲で、500mと比較的飛ぶ範囲が狭いことが特徴です。スギ花粉が200km飛ぶのに比べると、だいぶ狭いということがわかるかと思います。

秋の花粉症はどんな症状なのかというと、「のどの痛み」や「じんましん」などが出ます。日本医科大学大学院の大久保公裕教授は、「スギよりも花粉サイズが小さいので気管支に入りやすく、ぜんそくなど呼吸器に症状が出ることもある」と話しています。

では、春の花粉症の人は秋もかかりやすいのでしょうか。大久保教授は「春のスギ花粉で発症している人は、秋の花粉症にもなりやすい傾向にある」と話しています。

そして、2024年の秋は花粉が増えているのか。大久保教授によると、「今年は特に増えている。特にイネ科の植物の花粉が多い。増えている原因は猛暑とゲリラ豪雨」ということです。

その理由について、まず、猛暑で草木の成長が早かったこと。そして、ゲリラ豪雨で発生した上昇気流に花粉が吸い込まれて舞い上がり、その花粉が雨が降る前に落ちてくることで、秋の花粉が増えてきているということです。

ホラン千秋キャスター:

花粉が増えているから、今まで秋に花粉を感じなかった人も感じやすくなっている可能性があるということですか?

日本医科大学大学院 大久保公裕教授:

これだけ夏が暑いと、今、緑が青々としていますから、花粉もたくさん作られています。スギも「夏が暑いと花粉がたくさんできますよ。翌年は多いですよ」という話があるじゃないですか。ですから、秋の花粉で非常に早く症状が出始めているということは、それだけ多く花粉が作られたということだろうと思います。