突然閉校した愛知の美容学校、授業料返金へ 運営する組合が体制一新
愛知中央美容専門学校が5月末に突然閉校し、大半の授業料が返還されないままだったが、運営組合が一新し、未消化分の全額を9月末までに返金すると発表した。
生徒らは転校などを余儀なくされていたが、再開を目指すために授業料の返金が進められることになった。
昼間生26人と通信生60人が在籍していたが、授業料など約100万円を支払っていた生徒たちにはわずかな額しか返金されていなかった。
授業料などの大半が返還されないまま5月末に突然閉校した愛知中央美容専門学校(愛知県小牧市)について、運営していた愛知中央美容協同組合が体制を一新し、授業料の返金を進めると発表した。
組合によると、授業料や教材費などについて未消化分の全額を9月末までに返金する。また、来年4月に学校運営の再開を目指しているという。
5月末の閉校後、生徒らは転校などを余儀なくされていた。同校には5月時点で昼間生26人と通信生60人が在学し、昼間生の場合、授業料など約100万円を支払っていたが、返金されたのは7万500円だった。
学校を巡っては、愛知中央美容協同組合をつくる三つの親会社のうち2社が昨年に経営破綻(はたん)し、資金繰りが悪化。閉校当時は出資者が見つからなかったが、名古屋市内の会社から運営を引き継ぐ申し出があり、7月に組合の新体制が発足したという。(富岡崇)