英国で開発、品種登録のバラの苗木を許可なくフリマで販売 容疑で無職女を書類送検
大阪府警が希少価値の高いバラの苗木を無断販売した女性を種苗法違反で書類送検
女性は品種登録されたバラ品種「コンスタンス」をフリマアプリで販売していたが、アプリ側に停止をされていても続けていた
容疑者は約1年半で6万円ほどの売り上げがあり、3人に計約2万円で販売したとしている
品種登録された希少価値の高いバラの苗木を許可なくフリーマーケットアプリで販売したとして、大阪府警は17日、種苗法違反(育成者権侵害)の疑いで、東京都小金井市のアルバイトの女(46)を書類送検した。容疑を認め、「お金や手間をかけてきた苗木を捨てるのはもったいなかった」などと供述しているという。
府警によると、バラは、英国のバラ育種販売会社「デビッド・オースチン・ロージズ」が開発した「コンスタンス」と呼ばれる品種で、平成29年に品種登録された。令和4年7月頃から同品種の販売を始めたと供述しており、約1年半で6万円ほどの売り上げがあったとみられる。
昨年12月、府警に「フリマアプリでコンスタンスの挿し木を売っている」との情報提供があり、発覚。女はアプリ側からアカウントを停止されていたが、別アカウントで出品を続けていたという。
書類送検容疑は昨年9月~今年1月、フリマアプリで同品種の苗木3本を3人に計約2万円で販売したとしている。
農林水産省によると、登録された品種を無断で増やしたとみられる違法な出品はほかにも確認されており、対策強化の検討が進められている。