「中秋の名月」17日も厳しい暑さ「9月中旬なのに…」京都市では36.4℃まで気温が上昇し観測史上最も遅い“猛暑日”に 今週末にも秋の訪れも?
西日本では中秋の名月の日にも厳しい残暑が続いており、福岡県太宰府市で猛暑日の日数が全国最多記録を更新した。
厳しい暑さが続く中、秋を感じる兆しが見え始めており、冷やし焼き芋や秋冬物の衣類が注目されている。
スーパーマーケットでは秋の食材が徐々に並び始めているものの、気温の影響で入荷量や相場に変動が見られている。
「中秋の名月」の9月17日も厳しい残暑が続く西日本。福岡県太宰府市では17日、これまでの最高気温が36.8℃に。これで35℃以上となる猛暑日の年間の日数が59日となり、全国最多記録を更新しました。
「ジリジリします。焼けている感じ」
「9月中旬なのに、もうそろそろ秋になってくれてもいいかなって」
一方、近畿でも、京都市内では、36.4℃まで気温が上昇。これは観測史上最も遅い猛暑日の記録だということです。
「めっちゃめっちゃ暑くてびっくりしました」
「9月って長袖に入る季節だと思ったけど全然違うね」
なかなか終わりが見えない厳しい暑さ。ただ、気象庁によりますと今週末には予想最高気温が30℃を切る日もあり、ようやく秋めいた気候が訪れるものとみられます。
残暑は厳しいもののもう9月も半ば。街ではどれくらい秋が訪れているのか?大阪市内の商店街で探してみました。
(中野広大アナウンサー)「今、店の前で冷やし焼き芋の旗を見つけまして」
(蔵出し熟成焼き芋すえひろ 松本佳津子店長)「冷やし焼き芋をやっているんですよ」
普段ならアツアツで食べる「焼き芋」ですが、こちらの店では暑さのためか、冷やして食べる「冷やし焼き芋」がいまの時期でも人気だと言います。
(中野アナ)「冷たい!普通の焼き芋より本当に柔らかいですね。この暑い時期にぴったりですね」
(蔵出し熟成焼き芋すえひろ 松本佳津子店長)「(今後は)焼き芋ならではの温かいサツマイモを店頭で販売さしてもらうんですけど、今は、もうちょっと冷やし芋を出さしてもらいます。今年はなんか夏は長いですね。9月中旬になるのに暑いです」
一方、アパレル店では店頭に秋冬物の衣類が並んでいますが・・・
「(Q秋服の売上はどうですか?)全く動いてなくて、今着れる半袖とかしか売れていない」
「(Q去年の夏と比べて今年はどうでしょうか?)去年より(商店街の)人も少ないですし、(服は)売れてないかもしれないです。暇な時期が長いかも」
さらに、こんな所にも影響が。
(店員)「去年は100本くらいで今年は40本くらい」
お月見などで使われる“すすき”。暑さの影響なのか売れ行きも去年より落ち込んでいるといいます。
そして大阪市内のスーパーマーケット「フレッシュマーケットアオイ」。秋の味覚は並んではいるものの…
(アオイサポート 青果店バイヤー・西井典人さん)「入荷量も減っていますし、相場もかなり高くなってきている。ミカンとか、ナシやブドウが旬。特に影響を受けてるのはクリ」
また、例年はお盆明けから店頭に並べるという鍋関連の商品も、今年は半月ほど遅く展開し始めたといいます。
(アオイサポート 青果店バイヤー・西井典人さん)「気温の方は(週末以降)下がってくるという情報なので、順調に秋の食材が入荷する予定じゃないかなと思います」
今週末にも聞こえて来そうな秋の足音。街の中にも少しずつ秋の彩りが増えていくのでしょうか。