岸田首相不在の総裁選、地元広島の国会議員票の半数まとめたのは…

AI要約

自民党総裁選では、広島県連の国会議員が分散投票を行う方針で、前回支持した岸田氏への票が散見されない。

林芳正官房長官や茂木敏充幹事長などが支持を受けており、岸田首相を除く10人中9人が態度を明らかにしている。

石破茂元幹事長と加藤勝信元官房長官が立候補しているが、広島の国会議員からの支持表明はない。

岸田首相不在の総裁選、地元広島の国会議員票の半数まとめたのは…

 自民党総裁選は、国会議員1人が1票を持つ。3年前の前回総裁選で、岸田文雄首相を総裁に押し上げた広島の国会議員は当時、ほとんどが岸田氏を支持した。その国会議員票は今回どこへ向かうのか。

 自民党広島県連は今回、特定の候補を応援しない「自主投票」の方針を決めている。そのため、国会議員の票は分散しそうだ。

 朝日新聞の取材では、県連に所属する国会議員10人のうち、岸田首相を除く9人が態度を明らかにしている。9人のなかで最も支持を集めているのが、旧岸田派に所属していた林芳正官房長官だ。寺田稔元総務相や宮沢洋一元経産相ら計5人が賛同している。

 続くのが、茂木敏充幹事長。県連会長を務める平口洋衆院議員ら2人が支持。このほか、上川陽子外相と小泉進次郎元環境相の推薦人として、それぞれ1人が名前を連ねている。

 10人のなかで唯一、態度を表明していないのが岸田首相だ。岸田首相の地元事務所は「後継指名はしていない。投票の意向は明らかにしない」とする。

 総裁選には、隣県の鳥取、岡山をそれぞれ地元とする石破茂元幹事長と加藤勝信元官房長官が立候補しているが、2人への支持を表明している広島の国会議員はいない。(山中由睦、魚住あかり)