【速報】琵琶湖で学生50人「遭難」騒ぎ 学長謝罪「引き返す判断できず」3艇転覆、4人湖に投げ出される 

AI要約

びわこ成蹊スポーツ大のサッカー部員が琵琶湖でのカヤック活動中に一時遭難した事案が発生。部員ら50人のうち4人が湖に投げ出され、泳いで岸に着く。学内で緊急会見が開かれ、学長が謝罪とメンタルケアの重要性を強調。

カヤック活動では40艇に分かれて出発し、予定より進行が遅れたが帰路につかず、風速が上がり3艇が転覆。全員は無事でけが人はなかったものの、強い不安感が残る。

サッカー部の団結力向上を目的としたカヤック活動は初めての長いコースで、計画不足が露呈。学生のケアが最優先とされ、関西学生リーグへの活動も影響を受ける可能性がある。

【速報】琵琶湖で学生50人「遭難」騒ぎ 学長謝罪「引き返す判断できず」3艇転覆、4人湖に投げ出される 

 びわこ成蹊スポーツ大(大津市北比良)のサッカー部員が9日に琵琶湖でのカヤック活動中に一時遭難した事案を受け、同大学が11日、学内で緊急会見を開いた。40艇に分かれて出航した部員ら50人のうち3艇が転覆して4人が湖に投げ出され、泳いで岸に着いたことを明らかにした。間野義之学長は「予定より進行が遅れたのに途中で引き返す判断ができなかった。学生のメンタル面のケアに努めたい」と謝罪した。

 会見では間野学長や河野仁スポーツ統括本部長らが経緯を説明した。当初計画では大学の艇庫から白髭神社(高島市)までの約15キロを2時間半で往復する予定だった。一行は9日午後2時半に出発したが、同神社前には予定より1時間前後遅れて午後4時半までに到着。ここで打ち切りの判断をせず帰路についた。

 この頃から風速3~4メートルの風が吹き始め、30人ほどが遅れ、3艇が転覆した。投げ出された4人は100メートルほどを泳いで近くの漁港などにたどりついた。全員の無事を確認したのは午後8時ごろ。けが人はなかったが、一部部員は今も強い不安感を訴えているという。

 カヤック活動は部の団結力を高める目的で実施したといい、これまでも実施例はあったが、同神社までの長いコースは初めてだった。計画はサッカー部が発案し、野外活動を担当する職員らとコースを決めたという。間野学長は「カヤック未経験も20人ほどいた。スタート時間も遅く、結果として見込み不足と言わざるを得ない」と受け止めた。

 参加していたのは330人いるサッカー部員の中のトップチームの選手で、2週間後に開幕を控える関西学生リーグに向けた活動でもあった。間野学長は「学生のケアが最優先。情報収集を進めたい」と話した。