高市早苗氏、通称使用に根拠与える法案を 「選択的夫婦別姓賛成の人は議員立法なかった」

AI要約

自民党総裁選に出馬する高市早苗氏が結婚前の氏の通称使用法案を提出する考えを示し、選択的夫婦別姓制度との関連性が注目されている。

高市氏は過去に同様の法案を提出した経験があり、今回は再度取り組む姿勢を見せている。

一方、出馬した小泉進次郎氏は選択的夫婦別姓法案の国会提出を明言し、党議拘束をかけないスタンスを示している。

高市早苗氏、通称使用に根拠与える法案を 「選択的夫婦別姓賛成の人は議員立法なかった」

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に出馬する高市早苗経済安全保障担当相(63)は9日夜、BSフジ番組で、首相就任時に旧姓を通称使用できる措置を国や地方公共団体、公私の団体、事業者に義務付ける「婚姻前の氏の通称使用に関する法律案」を政府提出法案として国会に提出する考えを示した。「この法案が通れば、ほぼほぼ結婚で姓が変わることによる不便はなくなる」と指摘した。

高市氏は平成14年、令和2年の過去2回、同法案を議員立法として党法務部会に提出したが、党議決定には至らなかった。

その上で、高市氏は「これまで選択的夫婦別姓に賛成だと仰っていた方々が、自ら議員立法の形で法案を書いて、党政調会に提出していたなら、ともかく、これまで提出されていなかった」と述べ、選択的夫婦別姓の制度化を主張する党所属議員の手法を疑問視した。

総裁選では、出馬表明した小泉進次郎元環境相(43)が首相就任時の選択的夫婦別姓制度の導入法案の国会提出を明言し、党議拘束をかけない考えを示している。高市氏は「そういう方向もあるのだろう」と述べた上で、婚姻前の氏の通称使用に関する法律案についても「(党議拘束)かけなくてもいい」と語った。