世界遺産“忍野八海”で迷惑観光客投げ入れのコイン回収…大量のコインやスマホ・傘まで

AI要約

山梨県の忍野八海で行われた硬貨回収作業を取材した結果、外国人観光客による硬貨投げ入れ問題が深刻化していることが明らかになった。

回収作業では大量の硬貨の他にも、折り畳み傘やiPhoneなども見つかり、作業は標高が高いため過酷なものとなっている。

現在の対策では看板やチラシの配布が行われており、今後も新たな対策が検討されている。

世界遺産“忍野八海”で迷惑観光客投げ入れのコイン回収…大量のコインやスマホ・傘まで

バケツから出てくる大量の硬貨。

回収された場所は、国の天然記念物に指定された池です。

「イット!」は、週末に行われた回収作業を取材。

池の中からは、意外なものも出てきました。

富士山のふもとにある山梨県の「忍野八海」。

国の天然記念物であるだけでなく、世界文化遺産にも登録される景勝地です。

「イット!」はこれまでも、この場所で起きている観光客による硬貨の投げ入れ問題を取材してきました。

7日、コインを池に投げ入れる外国人観光客になぜ硬貨を投げたのか聞くと、「私の願いがかなうと思ったから。禁止と書かれた看板は見ていない」と話しました。

「願い事がかなう」などと勘違いした外国人観光客などによって、池の底に大量の硬貨がたまっている、この問題。

水質の悪化が心配されるため、池を管理する山梨・忍野村は、池の近くに看板を立て、注意を呼びかけています。

現在の池の状態を改善するため回収作業を行ったのは、ボランティアのダイバー。

この作業は2024年5月にも行われましたが…。

ボランティアダイバー・坂本新さん:

かなりの量が落ちていると思います。前回はコインが見えなくなるまできれいにしたので、これだけコインが目立つというのは、かなりの人が落としていると感じる。

この日の作業では、日本円だけで約6万円。

他には、外国の硬貨や折り畳み傘、iPhoneまで回収されました。

忍野八海は標高が高く作業が過酷なため、1回で回収できる量もわずか。

しかも、投げ込まれた硬貨は何層にも重なっているため、1日では作業が終わらないといいます。

忍野村は、現在の看板とは別にイラスト付きの看板やチラシの配布などの新たな対策を検討しています。