「推薦人の名義貸しが堂々と行われている」立民代表選を疑問視 自民・山下雄平参院議員

AI要約

自民党の山下雄平参院議員は、立憲民主党代表選において推薦人の“名義貸し”を問題視し、候補者への支持を明確にすべきだと指摘している。

代表選において、推薦人が異なる候補への支持を表明する事例が見られ、透明性や候補者選定の問題が浮上している。

山下氏は、推薦人の制度に対する疑問を投げかけ、野党の国会議員数が少ないことを理由に制度改革の議論を促している。

「推薦人の名義貸しが堂々と行われている」立民代表選を疑問視 自民・山下雄平参院議員

自民党の山下雄平参院議員は8日、立憲民主党代表選(23日投開票)を巡り、ブログで「推薦人に名を連ねた国会議員が別の候補への支持を表明したり、別の陣営の出陣式に出席したりしていた」と指摘した上で、「意中の候補がいるのに、推薦人が足りない候補に名前だけ貸す―、推薦人の〝名義貸し〟を堂々と行っている。信じられないことが起きていた」と疑問視した。

代表選を巡っては、玄葉光一郎元外相が自身のフェイスブック(FB)で野田佳彦元首相(67)の支持を明言した一方、実際は吉田晴美衆院議員(52)の推薦人に名を連ねている。その理由について「吉田氏の陣営から繰り返しの要請を受け、代表選の構図全体を考えて推薦人になる判断をした」と投稿した。逢坂誠二代表代行もホームページで、泉健太代表(50)の推薦人確保に取り組んだと説明する一方、代表選では枝野幸男前代表(60)を支援する意向を示した。逢坂氏はいずれの候補の推薦人ではない。

山下氏はブログで、「推薦人が別の候補に投票しても違法ではない」とした上で、「次の党首にふさわしいと〝推薦〟した候補に投票することが制度の大前提だ。別候補への投票はあり得ない」と強調した。

立民代表選も自民党総裁選と同様に、出馬には推薦人20人が必要となる。ただ、母数となる国会議員は自民党の367人に対し、立民は136人と4割弱に過ぎない。

山下氏は、「野党は国会議員数が少ないから推薦人20人は大変だという声もある。だとすれば、制度を変えるかどうかを党内で議論すべきだ。『この制度には反対だから自分は従いません』では立法府の人間たり得ない」と批判した。