カスタム費用は「新型アルファードが買えるくらい」…介護職の男性が“軽自動車の改造”に注ぐヤバすぎる情熱

AI要約

上東さんは、若い頃から車の改造が趣味で、ワゴンRスティングレーを15年かけてカスタムしてきた。カスタムはイベントで勝つために必要であり、手を加えるたびに金額も増えていった。

軽自動車のカスタムは珍しいため、リアのブレーキまで改造するなど細部までこだわりを見せた。イベント専用車として利用しており、構造変更も施している。

将来の目標は、全体部門でも入賞すること。現在は新型のワゴンRで通勤し、趣味の改造車とのバランスを大切にしている。

カスタム費用は「新型アルファードが買えるくらい」…介護職の男性が“軽自動車の改造”に注ぐヤバすぎる情熱

〈稼いだお金は「全部ワゴンRに注ぎ込みたい」…愛車を“あゆ仕様”にカスタムする女性が車イジリにはまった“驚きのきっかけ”〉 から続く

 人との出会いは運命を変え、ときに「車の趣味」すらも変えていく。「どうしてそんな改造を?」の背景にある、オーナーたちのドラマに迫る!

 今回は、ワゴンRスティングレーをカスタムする上東さんをご紹介。

◆◆◆

 もともと、若いときにはドリフトをやっとったんですよ。最初に買ったのはマークⅡでしたね。みんなシルビアとか180SXとか乗るんですけど、それだと目立たへんから、セダンやったらカッコええかなって。

 当時のマークⅡはオートマの設定しかなかったんで、70スープラのミッションに載せ替えてね。足まわりも色々変えなアカンし、やたらお金がかかりましたよ。

 ずっと車は好きでしたから、18歳で車関係の専門学校に行って、はじめはイエローハットやオートバックスなんかに就職したいと思っとったんです。けど、残念なことに落ちてしまって。それならと、自分の車が弄れるガソリンスタンドに就職しました。

 それからもクレスタやチェイサーなんかに乗って、よう奈良の名阪スポーツランドとかに行っとったんですけど、しょっちゅう壊してしまうんですよ。舗装路から外れてしまうと、触媒(排気ガスの不純物を除去・浄化処理する排気システムの一部)がズレたりマフラーが取れたり、足まわりがもげたり。

 フレーム直すのに100万円とか、もうキリないですし、そのうちそんな元気もなくなってきてね。その頃、たまたま自分の共通の友達に軽自動車を弄る人がいとって、自分も軽の方に行くようになったんです。

 このワゴンRは新車で買って、それから何べんも仕様を変えて、もうかれこれ15年になりますね。イベントで勝とうと思ったら、そのたび何かしら変えていかんと上に行けないですから、色だけでもう4回塗り替えて。

 今回はフェンダーを組み直したり、前後にワンオフのブレーキを入れたり。軽でリアのブレーキまでやっとる人はそうおらんのでね。ただこうして細かいところまで追求していくと、やっぱり金額もドーンと上がりますね。もうこの車にもめちゃめちゃ使いましたよ。多分、新型のアルファードが買えるくらいちゃうかな。

 この車はイベント専用車ですけど、ちゃんと構造変更も取ってあります。めっちゃ金かかりましたけど、捕まるよりは全然ええかなって。普段の足はまた別で、新しい型のワゴンRを使ってます。今の職場が介護関係なんで、さすがにそっちは弄れないですね。

 もうここにいてる車はどれもライバルなんで、これからも勝てる車を作っていかんと。軽のくくりだけじゃなくて、全体部門でも入賞するんが目標ですね。

「改造クラウン」をメルカリで購入!? 助手席に巨大ピカチュウを乗せるオーナーが語る“中古改造車”の魅力とは? へ続く