押収スマホに自己紹介の「テンプレ」 SNS詐欺事件、32人再逮捕

AI要約

大阪市内で発生したSNS型投資詐欺事件で、大阪府警が再逮捕を行い、犯人の総数は97人に達したことが明らかになった。

被害者をだまし取る手口は、SNS上で投資の講師を装い現金を騙し取るというものであり、捜査が続けられている。

被疑者らはスマホ2400台を所持し、メッセージのテンプレートなどが発見され、詳細な手口が明らかになっている。

押収スマホに自己紹介の「テンプレ」 SNS詐欺事件、32人再逮捕

 大阪市内の拠点が一斉摘発されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は4日、SNSでメッセージを送る「打ち子」ら男女32人を詐欺の疑いで再逮捕したと発表した。府警はこれまで計97人を逮捕し、うち64人については事件への関与の度合いなどを踏まえ任意で捜査している。

 府警によると、再逮捕容疑は今年2~7月、為替相場の上げ下げなどを予想する取引をめぐり、SNS上で投資の講師になりすまし、商材購入費の名目で現金をだまし取るなどしたというもの。府警は認否を明らかにしていない。

 府警は市内のグループの拠点などからスマホ約2400台を押収。スマホのメモ帳には、相手とやりとりする際のメッセージのテンプレートが見つかった。「トレーダー歴8年」といった自己紹介や、「この商材は上場企業の役員や政治関係の仕事をしている人にも使われている」といった内容の文章があったという。(高井里佳子)