学級人数30人以下に 幼稚園設置基準の改正検討(文科省)

AI要約

文部科学省が幼稚園設置基準の改正を検討している。学級人数を30人以下に引き下げる意向を示し、幼児教育の質の向上を図る。

現在、幼稚園の学級規模は縮小傾向にあり、94%の幼稚園が既に30人以下の学級を運営している。しかし、人材確保や施設改修などの課題も浮上している。

少子化や共働き世帯の増加を踏まえ、幼稚園教育の在り方が見直される中、改正が進められる見通しとなっている。

学級人数30人以下に 幼稚園設置基準の改正検討(文科省)

 文部科学省は8月22日に開催した幼児教育の在り方を議論する有識者検討会で、幼稚園設置基準を改正する意向を示した。省令を改正して原則35人以下とする1学級の幼児数を「30人以下」に引き下げることを検討。実施時期は今後詰めるとしている。

 発達が気になる園児が増える中、こども一人ひとりの置かれた状況や発達の特性に応じて行き届いた幼児教育を推進するため、学級人数の引き下げが必要だと判断。加えて、保育士配置基準(4、5歳児)の76年ぶりの見直しや、公立小学校で全学年の学級人数を35人以下とする法改正がなされたことも背景にある。

 幼稚園設置基準では各学級に専任の教諭を配置することや、園舎、運動場の必要な面積を学級数に基づいて算出することなどが規定されている。このため、学級人数の基準を引き下げた場合、教諭の人材確保や園舎の改修などに対応しなければいけない園が出てくることも想定される。

 ただ、少子化や共働き世帯の増加に伴い幼稚園の学級規模は徐々に縮小しており、昨年5月1日時点で1学級の幼児数が30人以下の幼稚園の割合は94%に達している。今夏に文科省が実施した調査によると、「基準の引き下げにより影響がある」と回答した幼稚園の割合は3・8%だった。