立憲代表選、小沢一郎氏が野田佳彦氏を支援へ 「和解」を強調

AI要約

小沢一郎衆院議員が野田佳彦元首相を支援することを表明し、両者の過去の対立を和解した。

両氏は政権交代を目指し、他の野党と協力して総選挙で勝利することを目標とした。

小沢氏は立憲民主党内で野田政権時代の消費税対応に対する認識の違いが禍根を残していると指摘した。

立憲代表選、小沢一郎氏が野田佳彦氏を支援へ 「和解」を強調

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員は3日、党代表選(7日告示、23日投開票)に立候補する野田佳彦元首相(67)と会談し、野田氏を支援すると伝えた。小沢氏は旧民主党・野田政権時代の2012年、野田氏の消費税増税路線に反対して離党するなど野田氏とは因縁の間柄。小沢氏は会談後、「過去のことを言っていたんじゃ、いつまでたっても党内はまとまらない」と記者団に語り、「和解」を強調した。

 会談は、衆院第1議員会館内の野田氏の事務所を小沢氏が訪れる形で約5分間実施された。小沢氏によると、会談で両氏は政権交代の実現に向け「きちんとした体制をつくり、他の野党とも手を取り合って総選挙で勝つ」との目標を共有。支援を表明した小沢氏に対し野田氏は「大変ありがたい」と答えたという。

 小沢氏は会談後、野田政権時代の離党の経緯について、旧民主党が公約で「『消費増税はやらない』と国民に約束していた」ためだったと記者団に説明。「(野田氏を)『支援したくない』と言う人たちの心の中の大きな要素だと思う」とも語り、自公の政権奪還の一因にもなったとされる野田政権時代の消費税対応は、現在も立憲内に禍根を残しているとの認識を示した。

 その上で「それを乗り越え、大いなる目標、国民のための政治を実現するという大義に結集することが大事だ」と語った。

 小沢氏は代表選の対応について、自身の党内グループ「一清会」(約10人)から対応を一任され、野田氏や枝野幸男前代表(60)、江田憲司元代表代行(68)ら、出馬を表明・検討している議員らと面会を重ねていた。【源馬のぞみ】