【王座戦】永世2冠として臨む藤井聡太王座、初防衛へ「全力尽くし見応えのある将棋が指せれば」

AI要約

藤井聡太王座と永瀬拓矢九段の第72期王座戦5番勝負第1局が行われる

藤井は初防衛を賭け、永瀬は王座奪還を目指す熱い戦いが予想される

両者とも精神面や成長を含め、準備を整えた状態で対局に臨むと語った

【王座戦】永世2冠として臨む藤井聡太王座、初防衛へ「全力尽くし見応えのある将棋が指せれば」

 藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)が初防衛を賭け、永瀬拓矢九段(31)の挑戦を受ける、将棋の第72期王座戦5番勝負第1局が4日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われる。3日、検分を追えた両者が記者会見に応じた。

 昨年とは立場を入れ替えてのタイトル戦。藤井は、「1年間の取り組み、成長が問われるシリーズ。全力を尽くして見応えのある将棋が指せれば」と抱負を語った。永瀬王座に挑んだ前期は3勝1敗でタイトルを奪取。8冠全制覇を果たした。だが、「スコア的には逆でもおかしくなかった」と振り返る。今回は直前に棋聖戦と王位戦を連続で5連覇。「永世棋聖」「永世王位」の永世2冠として臨む。「良い状態で迎えられると思います」。

 対する永瀬はこの1年、精神面を強化してきた。「『本番は練習のように、練習は本番のように』を心がけてきました。必要以上に焦る自分はなく、普段の自分のパフォーマンスを出す。藤井さんに勝たないと、タイトルは取れないですから」。失った王座を奪還する。