台風10号、熱帯低気圧に 7人死亡、1人不明、127人けが 東、西日本では大雨警戒続く・気象庁

AI要約

台風10号が東海道沖で熱帯低気圧に変わり、北西へ進む中、東海から関東では大雨による土砂災害や河川の増水に警戒が必要とされている。

台風の影響で死者7人、重軽傷者が127人に上り、静岡や神奈川では記録的な雨量を観測。三重県では大谷川の氾濫の危険性も指摘された。

さらに、未来の24時間でも雨量が多い見込みで、東海150ミリ、近畿120ミリ、関東甲信100ミリ、北陸80ミリの予報が出されている。

 台風10号は1日正午、東海道沖で熱帯低気圧に変わり、ゆっくりとした速さで北西へ進んだ。

 熱帯低気圧の雨雲に加え、太平洋高気圧の縁から暖かく湿った空気が流れ込んだため、東海から関東では断続的に大雨となった所があった。これまでに降った大雨で地盤が緩んでいることから、気象庁は東、西日本では引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼び掛けた。

 総務省消防庁によると、1日午後4時時点で、台風による死者は7人、不明1人、関東から九州までの14県で127人が重軽傷を負った。

 静岡県伊豆市では、8月25日午後6時の降り始めから9月1日午後3時までの総雨量が995ミリと、同地点の8月の平年1カ月分の約2.5倍を記録した。神奈川県小田原市では1日午前7時半までの72時間雨量が観測史上最多の529.5ミリとなった。

 三重県大台町では大谷川が氾濫する危険性があったことから、5段階の警戒レベルで最も高い緊急安全確保が一時出された。

 2日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海150ミリ、近畿120ミリ、関東甲信100ミリ、北陸80ミリ。