傷害事件で誤認逮捕 40代男性、現場防カメに姿なし 警視庁

AI要約

警視庁が誤認逮捕した40代男性が無実であることが判明し、釈放された。

複数人による暴行の被害者が誤って男性を指摘した事件であった。

警視庁は深く遺憾の意を表明し、指導を徹底する意向を示している。

 警視庁は29日、40代男性を傷害容疑で誤認逮捕したと発表した。

 28日夜に緊急逮捕したが、防犯カメラの映像から無関係と判明。同庁は男性に謝罪し、約8時間後に釈放したという。

 同庁組織犯罪対策総務課によると、28日午後4時35分ごろ、東京都立川市のバーで「知人男性が恐喝されそうだ」などと110番があった。同庁立川署員が駆け付けたところ、近くにいた被害者が、釈放された40代男性と指定暴力団住吉会系組員の30代男ら計3人から暴行を受けたと証言した。

 同署は同午後8時30分ごろ、逃亡の恐れがあるなどとして、3人を傷害容疑で緊急逮捕。男性は容疑を否認した。

 暴行現場の防犯カメラを調べたところ、男性が映っていないため、同署は無関係と判断し、謝罪して釈放した。組員ら2人については引き続き捜査を進める。

 村上健司・組対総務課長の話 傷害の実行行為を行っていないにもかかわらず逮捕したことは大変遺憾。指導を徹底したい。