夏休み明けに悩む子どもたちへ 安心できる居場所を紹介

AI要約

夏休み明けに子どもの自殺が増える傾向があるため、NPO法人が特設サイトを立ち上げ、学校や家庭以外で安心して過ごせる居場所や相談場所を紹介している。

「学校ムリでもここあるよキャンペーン2024」は10代の自殺増加への対策として、SOSサインを発する子どもたちに寄り添い、自殺防止の取り組みを展開している。

特設サイトでは全国70カ所以上の居場所や相談場所が紹介され、子どもたちが安心して話を聞いてもらえる環境を提供している。

 夏休み明けに子どもの自殺が増える傾向があることから、学校に行きたくないと悩む子どもたちが学校や家庭以外で安心して過ごせる居場所や相談場所を紹介する特設サイトをNPO法人が立ち上げ、利用を呼び掛けている。8月20日夜にはオンラインでオープニングイベントが開かれ、悩む子どもたちに「仲間や助けてくれる大人も絶対いるので、自分の気持ちを話してほしい」などとメッセージを発した。

 この「♯学校ムリでもここあるよキャンペーン2024」は、NPO法人「多様な学びプロジェクト」が中心となって毎年、夏休み明けの時期に続けている。全国的に大人の自殺が減少している一方で10代の自殺は増加傾向にあり、特に夏休み明けに「学校に行きたくない」と発信して死を選択してしまう子どもが増える傾向があるとして、SOSサインを発する子どもたちに寄り添い、子どもの自殺を社会全体で防ごうと5年前に始めた。

 特設サイトでは、この取り組みへの参加を表明した遊び場や子ども食堂、フリースクールなど、無料で居場所を開放したり相談に乗ってくれたりする全国70カ所以上の施設が紹介され、都道府県別に検索できる。それぞれ施設でできることや特徴なども掲載されている。特設サイトは9月9日まで開設されている。