「犯行は残忍で凄惨」実行役の特定少年に懲役25年求刑 東京・狛江市の高齢女性強盗致死事件「ルフィ」など名乗る連続強盗事件の一つ

AI要約

19歳の男が指示役に従い、90歳の女性を強盗事件で殴打し死亡させ、財産を奪った事件について、検察は懲役25年を求刑。

被告は一部の罪を認めつつも、共謀を否定。弁護側は死亡につながる暴行を行っていないと主張。

被告は裁判の最後に被害者の家族に謝罪。判決は9月6日に言い渡される予定。

「犯行は残忍で凄惨」実行役の特定少年に懲役25年求刑 東京・狛江市の高齢女性強盗致死事件「ルフィ」など名乗る連続強盗事件の一つ

「ルフィ」などと名乗る指示役による一連の強盗事件のうち、東京・狛江市の住宅で90歳の女性が死亡した強盗事件で強盗致死などの罪に問われた男に検察側は懲役25年を求刑しました。

当時19歳だった中西一晟被告(21)は去年1月、ほかの男3人とともに東京・狛江市の住宅で90歳の女性に暴行して死亡させたうえ、腕時計などを奪った事件など、3つの事件で強盗致死などの罪に問われています。

中西被告は初公判で、狛江の事件について「強盗部分のみ認めます」と述べ、起訴内容の一部を否認しています。

きょうの裁判で、検察側は「被告人は暴力を伴う計画だということを理解していた」と述べ、強盗致死罪について、「共謀していることは明らかだ」としました。その上で、「犯行は残忍で凄惨」「被害者は家族5人で暮らしていた幸せな人生を突如奪われた」として中西被告に懲役25年を求刑しました。

一方の弁護側は、被害者をバールで殴ったのは別の共犯者であるとし、「死亡につながる暴行を行っていない」「逆らうことができず指示に従って行動していた」と強盗致死罪ではなく強盗罪にあたると改めて主張しました。

中西被告はきょうの裁判の最後に、亡くなった女性について「何もできなかった自分を一生許さないで生きていきます」「大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

判決は9月6日午後3時に言い渡される予定です。