台風10号「めったにない強さ」 最大級の警戒呼び掛け 西寄り進路で発達・気象庁など

AI要約

非常に強い台風10号が鹿児島県に接近し、暴風・波浪・高潮の特別警報が出された。気象庁と国土交通省は台風の強さを強調し、最大級の警戒を呼び掛けた。

台風を要因とする暴風の特別警報が2013年以来4例目で、災害が発生する可能性が極めて高い。避難を急ぐよう要請が出された。

進路が予想よりも西にずれ、速度が遅かったことで、台風は海面水温が30度以上の海域で長時間発達した。

 非常に強い台風10号の接近に伴って鹿児島県に暴風・波浪・高潮の特別警報が出た28日、気象庁は国土交通省と共同で記者会見し、「日本に上陸する台風としてはめったにない強さ」(杉本悟史予報課長)として、「最大級の警戒」を呼び掛けた。

 

 台風を要因とする暴風の特別警報が出されたのは、2013年8月の運用開始以来4例目。杉本課長は「災害が発生する可能性が著しく高い」と指摘し、国交省の小島優河川環境課長も「暗くなる前に避難を」と要請した。

 気象庁によると、発生当初の予想よりも進路が大きく西にずれ、速度も遅かったため、海面水温が30度以上の海域を長時間通過して発達した。