非常に強い台風10号 勢力を維持し北上 九州南部は最大級の警戒を
台風10号が九州南部に接近し、九州に上陸する可能性が高い。
暴風や大雨による災害に警戒が必要で、特別警報が発表される可能性がある。
台風は週末に東へ進む見込みだが、荒れた天気が長引き、各地で被害が拡大する恐れがある。
台風10号はあす29日（木）にかけて、非常に強い勢力で九州南部に接近し、その後、九州に上陸するおそれがある。気象庁は鹿児島県に、暴風・高潮・波浪の「台風による特別警報」を発表する可能性があることを明らかにした。なお、九州南部や奄美は、あす29日（木）にかけて、線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれもある。最大級の警戒が必要だ。
非常に強い台風10号は、発達しながら奄美近海をゆっくりと北上している。台風はあす（木）朝にかけてさらに発達を続ける予想で、非常に強い勢力を維持しながら九州南部に接近し、30日（金）にかけて九州に上陸するおそれがある。
けさ、気象庁は鹿児島県に対して、これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮になるとして、暴風・波浪・高潮特別警報を出す可能性があると発表した。一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風の中での避難は、非常に危険を伴うため、暴風が吹き始める前の段階で避難を終えるよう呼びかけている。
なお、九州南部は30日（金）にかけて記録的な大雨になるおそれがあり、大雨特別警報を発表する可能性もある。河川の増水や氾濫、土砂災害、低い土地の浸水にも最大級の警戒が必要だ。その他の西日本、東海にかけても、引き続き大雨による災害に厳重な警戒が必要となる。奄美や西日本は、高波や高潮にも厳重な警戒が必要だ。
台風は週末にかけて東へ進む予想だが、まだ進路予報に幅があるうえ、本州付近に達する段階でも時速15キロ以下と予想される。このため荒れた天気が長く続き、九州以外の西日本や東海でも、総雨量がかなり多くなるおそれがある。今後も、最新の台風情報に注意が必要だ。
