維新代表、党対応判断へ 兵庫知事問題、30日の百条委の内容踏まえ

AI要約

兵庫県知事のパワハラ疑惑に関する内部告発で、日本維新の会は斎藤元彦知事の証人尋問の内容を踏まえて今後の対応を検討する考えを示した。

維新は斎藤氏を推薦していたが、疑惑が浮上して以降、状況を見守る姿勢を崩していない。

大阪府箕面市長選での敗北が党内での動きに影響を与え、兵庫県知事問題が選挙結果に関連している可能性もある。

維新代表、党対応判断へ 兵庫知事問題、30日の百条委の内容踏まえ

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などで内部告発された問題をめぐり、日本維新の会の馬場伸幸代表は26日、斎藤氏が出頭する30日の県議会調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問の内容を踏まえ、党の対応を判断する考えを示した。

 これまで維新は、百条委の推移を見守る構えだった。

 馬場氏は大阪市内で記者団に、「答弁を聞いてなるほどと思っていただけるような中身なのかどうか。それは我々も見させていただきたい」と説明。答弁内容を踏まえ、兵庫維新の議員らと意見交換の場を持ち、今後の方針について検討すると語った。

 維新は2021年の兵庫県知事選で自民党とともに斎藤氏を推薦。一連の疑惑が発覚して以降、自民は追及姿勢をとる一方、維新は「まずは真実を明らかにすべきだ」(共同代表の吉村洋文大阪府知事)と静観する姿勢をとってきた。

 一方、25日投開票の大阪府箕面市長選で地域政党・大阪維新の会公認の現職市長が府内で初めて敗戦。党内では兵庫県知事をめぐる問題が選挙結果に一定の影響を与えたとする見方も出ていた。(野平悠一)