「バンバン机を叩く」「姿見・ハンガーないと激怒」職員アンケの中間報告発表 兵庫・斎藤知事、パワハラ・おねだり疑惑

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事を巡るパワハラ疑惑に関する調査が進行中。証人尋問が行われ、知事の疑惑について職員からの証言が相次いでいる。

調査の結果、知事の否定した内容の一部が事実だったことが判明し、百条委員会で調査が進められている。職員のアンケート結果にはパワハラに関する証言が記載され、問題が浮上している。

兵庫県市長会も要望書を提出し、知事の政策に対する混乱・停滞を指摘。百条委員会では近日中に知事の証人尋問が公開で行われる予定。

「バンバン机を叩く」「姿見・ハンガーないと激怒」職員アンケの中間報告発表 兵庫・斎藤知事、パワハラ・おねだり疑惑

兵庫県の斎藤元彦知事を巡るパワハラ疑惑。きょう、調査を進める議会の百条委員会で県職員への証人尋問が行われるなど、調査は佳境に入ってきています。

記者

「証人尋問が行われている兵庫県庁3号館には、各フロアに『会場付近は立ち入り禁止』の注意書きが貼られていて、物々しい空気感が漂っています」

午前10時から始まった県職員への証人尋問。知事の「パワハラを受けた」、あるいは「目撃した」可能性のある6人が出席しました。

プライバシー保護のため、関係者以外は会場周辺に近づけない非公開の「秘密会」という形がとられました。

兵庫県 斎藤元彦 知事(3月27日)

「事実無根の内容が多々含まれている。ありもしないことを縷々並べた内容で。うそ八百含めて文書を作って流す行為は公務員として失格です」

今年3月、県の元幹部(60)からパワハラやおねだり疑惑を告発された際、こう否定していた斎藤知事。告発文書を作成した元幹部を懲戒処分としましたが、その後の調査で内容の一部が事実だったことが判明。県議会は百条委員会を設置し、知事の疑惑について調査を開始しました。

百条委員会は調査の一環で7月末から職員を対象にアンケートを実施。きょう、その中間報告を公表しました。

県職員の7割およそ6700人が回答し、中間報告はおよそ4500人分をまとめたものです。パワハラに関する項目では、およそ4割が「見た」「聞いた」と答えています。

パワハラを「実際に知っている」と回答した職員の自由記述欄には…

「知事がエレベーターに乗ろうとすると目の前でエレベーターの扉が閉まり、乗り損ねたことに激怒して、エレベーター前にいた県の職員に、施設の職員も見ている前で『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」

アンケートより

「怒るとバンバン机を叩きだす」

「イベントや行事にマスコミが来ていないと怒ることは有名」

さらに「人から聞いた」とする回答には「姿見やハンガーがないと激怒すると聞いた」などという証言が記載されていました。

次々に出てくる斎藤知事の「パワハラ疑惑」。今回の事態に危機感を持ったのが…

「要望書です、お願いします」

県内の市長で構成される「兵庫県市長会」です。斎藤県政が混乱・停滞していると断じ、収束に向けて最善の努力をするよう知事に要望書を提出しました。

兵庫県市長会 酒井隆明 会長

「知事ががんばろうとしても、ついていけない状況になっている。もう一度、誇りある兵庫県政に戻せるように取り組んでもらいたい」

要望書には、元幹部の告発文書を公益通報として保護しなかった県の対応は不適切とする指摘も盛り込まれました。知事は「県政は着実に進んでいる」と話した上で、不適切と指摘された県の対応について…

兵庫県 斎藤元彦 知事

「ご指摘があるということは、受け止めるは受け止めますが、あくまで県の人事行政ですので、県として調査をして、対応してきたということです。法的な面も含めて、適切に対応してきたと考えています」

きょうの証人尋問については、間もなく、百条委員会の委員長から概要の説明がありますが、来週30日には斎藤知事の証人尋問が公開で実施される予定で、実態の解明が進むのか注目されます。