「意義ある判決」知的障害のある女性が性虐待訴えた裁判 福祉作業所の男性・運営法人側に180万円の賠償命じる 東京地裁

AI要約

知的障害のある女性が福祉作業所の施設長から性的虐待を受け、裁判で賠償を命じる判決が言い渡された。

男性は性的虐待の存在を否定したが、女性の証言と録音データにより性加害が認定された。

原告の女性および代理人は、判決を受けて安心したとともに、性虐待問題への重要性を強調している。

「意義ある判決」知的障害のある女性が性虐待訴えた裁判 福祉作業所の男性・運営法人側に180万円の賠償命じる 東京地裁

知的障害のある女性が福祉作業所の施設長だった男性から性的な虐待を受けたと訴えた裁判で、東京地裁は男性と作業所の運営法人に賠償を命じる判決を言い渡しました。

この裁判は、知的障害のある30代の女性が東京・板橋区にあった福祉作業所で、当時、施設長だった男性から体を触られるなどの性的な虐待を受けたとして、男性と作業所の運営法人に賠償を求めたものです。

男性側は「性的虐待は存在しない」と主張していましたが、東京地裁はきょうの判決で、女性の証言だけでなく、男性が性加害を認めた際の録音データがあることなどから、「障害者に対する性的虐待に当たる」と認定し、男性と運営法人にあわせて180万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。

原告の女性

「相手側の主張を覆せたことがよかった。区切りがつけられたかなとほっとしています」

女性の代理人は、知的障害のある人への性虐待は認められにくいとした上で、「丁寧に事実認定をしてくれた。とても意義のある判決だ」と話しています。