「幸せはそこら中にある」10カ月で世界一周40カ国旅した小学校の先生が伝えたいこと「やりたいことに挑戦を」

AI要約

熊本市立武蔵小学校の嶋尾遥先生が、新型コロナ感染をきっかけに世界一周を始めた経緯と、旅先で学んだ『幸せ』について話した。

嶋尾先生は英語を独学で学び、1年で200万円の旅行資金を貯めて旅立った。最初のベトナム訪問から、寂しさや助けを借りる大切さを学んだと振り返った。

助け合いの経験を通じて、世界一周で学んだ幸せや人間関係の大切さについて生徒たちに伝えた。

「幸せはそこら中にある」10カ月で世界一周40カ国旅した小学校の先生が伝えたいこと「やりたいことに挑戦を」

世界一周をした熊本の小学校の先生が報告会を行った。先生が子供たちに伝えたかったこと、そして世界を回って気づいた『幸せ』について話を聞いた。

熊本市立武蔵小学校の嶋尾遥先生は2年生から6年生の生徒たちに、「今から1時間目の世界一周の授業を始めます」と語り掛け「約10カ月で40カ国行きました」と話した。嶋尾先生が一念発起して、世界一周に旅立ったきっかけは『新型コロナ』だった。

嶋尾先生は「2年前の5月にコロナになったんですけど、その時にホテル療養を10日間しなくちゃいけなくて。自分は昔は『80年ぐらい生きるんだろうな』とか思ってたんだけど、『あー、なんか自分っていつ死ぬか分からないんだな』っていうのを実感した」と話す。

そして、嶋尾先生は「死ぬまでにやりたいこと、もし何でもできるとしたらやりたいことっていうのをノートにバーッて書き出しました。その時に一番ワクワクしたのが『世界一周』っていうことで…」と世界一周を志したという。

1年間、独学で英語を勉強し、旅行資金をためた嶋尾先生。世界一周の旅行資金について聞くと「以前調べた時、相場が150~300万円の方が多かったから、まあ200万円、1年で200万円でちょっとで厳しめかなぐらいだったんですが」と話した。

嶋尾先生が最初に訪れたのはベトナム。そこから世界一周が始まったが、スタートから『寂しさ』が心を襲ったという。

嶋尾先生は「最初はもうとにかく心細くて。なんか『これから1年間、放浪するんだ』って思うとすごく寂しくて、最初はずっと1週間ぐらい泣いてました。もうほんと号泣レベルで。でもその時、同時に学んだっていうか、できた心構えが、人から助けを借りる大切さを学びました。やっぱり一人では何もできないし、やっぱちょっとずぶとくないと旅はできないし」と当時を振り返る。

『人から助けを借りる大切さ』を知り、「助けてもらうことによって、逆にその人との絆ができたり、学ぶこともたくさんあった」と話す。