来週27日(火)ごろ 台風10号が強い勢力で列島直撃か 秋雨前線で接近前から大雨の恐れ

AI要約

北海道では元台風9号の低気圧からのびる前線があす23日(金)にかけて通過する見込みで、大雨となる恐れがあります。8月1カ月分に匹敵する雨量が予想されるため、河川の増水に警戒が必要です。

関東では湿った空気が流れ込み、局地的な雨雲が発達。道路の冠水に注意が必要です。また、連日の雷雨が続き、交通に影響が出る可能性があります。

それ以外でも、南の海上から台風10号が発生し、27日(火)ごろに列島に接近、上陸する予想です。秋雨前線の影響も長引く可能性があります。

来週27日(火)ごろ 台風10号が強い勢力で列島直撃か 秋雨前線で接近前から大雨の恐れ

北海道では元台風9号の低気圧からのびる前線があす23日(金)にかけて通過する見込みで、今夜から大雨となる恐れがあります。北海道の8月平年の雨量は150mm前後となっていて、今回の総雨量は8月1カ月分に匹敵することも考えられます。河川の増水などに警戒が必要です。

また低気圧に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となっていて、関東では朝から局地的に雨雲が発達しています。きのう21日(水)は東京・港区付近で約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、港区ではここ10年で初めて記録的短時間大雨情報が発表されました。東京都心でも連日の雷雨…。こうした急な雷雨で気を付けたいのが道路の冠水です。関東は道路が掘り下げられているアンダーパスの数がほかの地方よりも多いため、特に注意してください。

日本列島付近だけではなく、南の海上も落ち着きません。22日(木)午前3時に今月6個目となる台風10号が発生しました。今後、暴風域を伴い発達しながら北上する見込みで、27日(火)ごろに強い勢力で列島に接近、上陸する予想です。最新の進路予想では進路が少し西よりになり、予報円に九州から東海が入っています。北東方向に進めば台風7号が海水をかき混ぜたため、平年より低い海域が広がっていますが、西よりになると海水温が30℃以上とさらに高いところを通り、台風がより一層発達しやすくなります。

【台風10号のポイント】

1、発達のピークに列島直撃

2、秋雨前線を刺激し影響が長引く恐れ

3、27日(火)ごろは暴風のピーク

台風10号は今月6個目の台風となりますが、これまでと違うのが秋雨前線が停滞していることです。台風+秋雨前線は大雨になりやすい気圧配置です。週末ごろから西日本、東日本の太平洋側では雨量が多くなる見込みで、大雨が長引きそうです。雨台風でもありますが、強い勢力で最接近、上陸となると、27日(火)は風台風にもなってしまいそうです。リードタイムの今を活用し、台風への万全な備えをしてください。