【偏差値序列とは別の世界】立命館アジア太平洋大学に通う学生に聞いた「本音で一言!」

AI要約

25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。

立命館アジア太平洋大学は2000年に開学し、知名度を上げつつある。キャンパスは山の中であり、留学生との交流が盛ん。日本の夜景百選のひとつで景色は自慢できる。

学生寮では約1500人が暮らし、留学生との交流が活発。トイレの注意書きは5カ国語で書かれているなど、異文化交流が重要視されている。

【偏差値序列とは別の世界】立命館アジア太平洋大学に通う学生に聞いた「本音で一言!」

 25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2025』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2023年12月時点に執筆した『大学図鑑!2025』をもとにしています)

● 立命館アジア太平洋大学はこんなところ!

 2000年に立命館大の実験校みたいな立ち位置で開学。知る人ぞ知る九州の大学だったが、徐々に知名度を上げている。偏差値序列の世界からは別枠の存在。

 学生は語学習得の意欲が高く、海外志向も強いなど、他大の国際系学部と基本は同じ。留学生との接点は国内トップクラス。さまざまな国の人と関わりながらテンションアップ。

 キャンパスは別府の人里離れた山の中。高速道路のサービスエリアはすぐ隣だが、車通学は禁止。最寄り駅からはバスで片道350円分離れている。付近に下宿生の多い別府駅からだとバスで30分以上、片道570円かかる。町に行くことを「下界する」と言う。

 国内学生と「国際学生」と称される留学生の比率はおよそ半々で国内1位。約90カ国・地域から集結しているだけに、飛び交う外国語はさまざま。

● 立命館アジア太平洋大学に通う学生に聞いた「本音で一言!」

 ここで立命館アジア太平洋大学に通う学生に聞いた「本音で一言!」を紹介する。

 「“天空の城”と揶揄されるAPUは山の頂上にあるため、雨が降ると霧が立ち込め、数メートル先も見え

なくなる」(アジア太平洋学部生)

 「複数の国籍の人と、これだけ密接にコミュニケーションが取れる機会はそうそうない。一生残る良い

経験だと思う」(国際経営学部生)

 「他大学との交流も非常に少なく、周囲に何もないので、自発的に楽しいことを作ろうとするクセがつく。そういう意味では良い環境」(アジア太平洋学部生)

 「キャンパスが日本の夜景百選のひとつ、十文字原展望所のほぼ真下で、景色は自慢できる」(国際

経営学部生)

 最初は周囲に何もなくて戸惑うが、田舎であることは承知の上でほとんどの学生が入学。「逃げ場がないので、ここでは社交的にならざるを得ない」などと言いながら、インターナショナルな世界に馴染んでいくが、中にはほぼ外国人との交流をしないで卒業する人もいる。

 キャンパス内の学生寮で、約1500人が暮らす。共有のリビングスペースでは、毎日、留学生とのお喋りが夜まで続く。掃除は当番制でキッチンや冷蔵庫は共有し、フロア責任者も学生が担当。

 トイレの注意書きは5カ国語で書かれていたりする。「生活習慣が各国で違うから、責任者はすごく大変そうだった」(元寮生)。ここで仲良くなれた人とは長い付き合いになるケースも多いとか。