シンボル「大屋根」つながる 世界最大級の木造建築 大阪・関西万博

AI要約

2025年の大阪・関西万博の会場予定地の人工島「夢洲」で、会場のシンボルとなる木造の「大屋根リング」が完成した。

建設費は344億円かかり、世界最大級の木造建築物となる予定で、エレベーターや植栽などの整備も年内に完了する見通し。

デザインは藤本壮介氏で、円形のリングは万博の理念を表現し、屋上からは会場全体や海を見渡すことができる。

シンボル「大屋根」つながる 世界最大級の木造建築 大阪・関西万博

 2025年大阪・関西万博の会場予定地の人工島「夢洲」(大阪市)で21日、会場のシンボルとなる「大屋根リング」の木造部分が完成し、巨大な一つの円につながった。

 建設費は344億円で、世界最大級の木造建築物となる。年内にエレベーターや植栽などの整備が完了する見通し。

 デザインしたのは建築家の藤本壮介氏で、海外パビリオンを取り囲む巨大な円形にすることにより、万博の理念「多様でありながら、ひとつ」を表現している。1周約2キロ、高さ12~20メートルで、雨風や日差しを遮る空間となるほか、屋上を歩きながら会場全体や海を見渡すこともできる。期間中は夜間のライトアップを予定している。

 21日には、屋上の南西側の床に木材をはめ込む作業が行われた。当初、木造部分の完成は9月末ごろとみられていたが、日本国際博覧会協会(万博協会)によると、工事の効率化で建設が順調に進み、想定より約1カ月早まったという。

 リングを巡っては、一部から「無駄遣い」との批判も出ており、万博協会は閉幕後の再利用について検討を進めている。