岩手山で火山活動が活発化 警戒レベル「2」に引き上げも

AI要約

気象庁は岩手山で山体膨張を示す地殻変動と火山性地震の増加を観測し、噴火警戒レベルの引き上げ可能性があることを明らかにした。

山体膨張は1998年の活動初期と同規模であり、黒倉山付近では微小な火山性地震が増加している。

今後の火山活動の動向に注目が集まり、現在の噴火警戒レベルに変更があるかもしれない。

岩手山で火山活動が活発化 警戒レベル「2」に引き上げも

 気象庁は21日、岩手県北西部に位置する岩手山で山体膨張を示す地殻変動が観測され、火山性地震も増加していると明らかにした。今後、火山活動がさらに高まった場合、現在の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるとしている。

 気象庁によると2月ごろから山体膨張を示す地殻変動が観測されており、8月までの変動量は岩手山の火山活動が活発化した1998年の活動初期に観測された変動量と同規模に達している。

 想定火口の一つである黒倉山付近では5月ごろから微小な火山性地震が増加し、7月下旬以降さらに増えている。