立憲・泉氏と共産・田村氏、政権交代へ連携で一致 選挙協力は温度差

AI要約

立憲民主党と共産党の党首が会談し、政権交代のための連携に合意したが、選挙協力には溝が残った。

立憲民主党は、国民民主党や維新との関係に配慮し、具体的な選挙協力には消極的。

次期衆院選における自民党への対抗を目指すが、選挙協力に関する意見の食い違いがみられた。

立憲・泉氏と共産・田村氏、政権交代へ連携で一致 選挙協力は温度差

 立憲民主党の泉健太代表は19日、共産党の田村智子委員長と約1時間、東京都内で会談した。次期衆院選で政権交代するため、両党が連携する必要性で両氏は一致した。一方、両党の選挙協力については温度差がみられた。

 次期衆院選後の野党連携を見据え、泉氏が始めた野党党首とのリレー会談の一環。すでに国民民主党、日本維新の会、社民党の党首と会談している。

 この日は、立憲の岡田克也幹事長と共産の小池晃書記局長も同席した。特定の政策に絞って連立を組む「ミッション型内閣」の考え方の下、立憲と国民民主を軸に政権を担う構想を泉氏が説明し、この構想に共産が加わらないことを確認した。

 泉、田村両氏は次期衆院選を「自民党の裏金体質を変える大事な機会」とする考えこそ共有したものの、具体的な選挙協力をめぐっては溝が残ったままだ。共産との選挙協力を拒絶する国民民主や維新に対する立憲の配慮があるためで、泉氏は会談後、「具体的な話はしていない」と記者団に説明。一方の田村氏は会見で、「自民を倒すために総選挙で連携が大切だということで合意した」と話すなど、食い違いがみられた。(伊沢健司)