女性装いマッチングアプリで投資話持ち掛け詐欺容疑で中国籍の男を逮捕 被害男性は総額約1億1000万円振り込む

AI要約

SNSで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて、投資に誘い金をだまし取る『SNS型投資・ロマンス詐欺』による被害が熊本県内で多発している。2024年に入ってから6月までに52件の被害が確認され、総額は約6億2000万円に上る。

2024年3月に熊本県北部の男性が1億円以上をだまし取られた事件で、警察は東京都新宿区に住む中国籍の男を逮捕し送検した。男はマッチングアプリで知り合った男性に架空の女性を装って投資話を持ち掛け、500万円をだまし取った疑いがある。

男は現金を引き出す『出し子』とみられ、警察は組織的犯罪と認識。被害者に注意を呼びかけている。

女性装いマッチングアプリで投資話持ち掛け詐欺容疑で中国籍の男を逮捕 被害男性は総額約1億1000万円振り込む

SNSで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて、投資に誘い金をだまし取る『SNS型投資・ロマンス詐欺』による被害が、熊本県内でも多発している。2024年に入って6月までに52件の被害が確認され、その額は約6億2000万円に上っている。こうしたなか2024年3月に熊本県北部の男性が1億円以上をだまし取られた事件で、警察は事件に関与した疑いで東京都新宿区に住む中国籍の男を逮捕し送検した。

詐欺などの疑いで逮捕・送検されたのは、東京都新宿区に住む中国籍の会社員・陳星容疑者(27)だ。

警察によると、陳容疑者は2024年3月に仲間と共謀し、マッチングアプリで知り合った熊本県北部に住む60代の男性に対し、架空の女性になりすまして「投資でいっしょにお金を増やそう。私も投資でお金を稼いでいる」などと嘘の投資話を持ち掛けた。

そして、違法に入手した他人名義の預金口座に500万円を振り込ませ、だまし取るなどした疑いが持たれている。

警察は、東京都内のATMで、現金を引き出す陳容疑者を防犯カメラの映像などから特定し、8月14日に逮捕。認否については「捜査に支障がある」として明らかにしていない。

これまでの調べで陳容疑者らは男性に対し「日本と台湾出身の両親を持ち、金融機関に勤める30代の独身女性」と名乗り、恋愛感情を抱かせたうえで投資に勧誘。男性は、総額約1億1000万円を指定された口座に振り込んだとみられている。

陳容疑者は現金を引き出す『出し子』とみられ、警察は組織的な犯罪とみて、事件の全容解明を進めている。

警察は「実際に会ったことがない人から、お金の話をされたら注意してほしい」と呼び掛けている。

(テレビ熊本)