林官房長官、出馬の意向 上川外相も検討 自民総裁選

AI要約

林芳正官房長官が自民党総裁選出馬を意向し、岸田派内で支持を広げている。

上川陽子外相も推薦人集めに着手し、ポスト岸田候補として注目されている。

林氏と岸田首相は岸田派の中心的存在であり、今後の動向が注目される。

 林芳正官房長官(63)は9月の自民党総裁選に出馬する意向を、所属する岸田派議員に伝えた。

 調整の上、近く表明したいとしている。同じく岸田派の上川陽子外相(71)も20人の推薦人集めに着手した。関係者が明らかにした。

 林氏については岸田派内で一部幹部を中心に擁立論が出ていた。政策通として知られ、防衛相や文部科学相、外相などを歴任。衆院(山口3区)にくら替えする前は参院選に5回当選し、参院にも支持基盤を持つ。同派議員は「林氏と岸田文雄首相は岸田派の二枚看板だ」と語った。

 上川氏は会長を務める女性政策の議連メンバーらに支援を要請した。麻生太郎副総裁の評価を得て「ポスト岸田」候補の一人に浮上したが、5月に選挙応援で「うまずして何が女性か」と発言したことが批判を浴びた。岸田派内では林氏に期待が強く、推薦人確保は難航する可能性がある。