台風7号がお盆休みを直撃…観光客やUターン客に大きな影響　羽田空港は16日午後は全便欠航に…職員の姿もなく閑散

非常に強い勢力に発達した台風7号の影響で、関東各地では16日昼前から、段続的に激しい雨と風に見舞われた。

神奈川・横浜市の桜木町では、午前11時ごろから急激に雨脚が強まり、街路樹が大きくしなるほどの強い風が吹き荒れた。

東京・港区のお台場も午前中から荒れ模様だった。傘がひっくり返ってしまった人や、あまりにも強い雨と風で木の下でかがみ込んでいる人の姿が見られた。

◆関東各地は断続的に激しい雨と風邪に見舞われる

台風は16日午後4時現在、千葉・銚子市の南を北上しているとみられる。

千葉・銚子市の犬吠埼では、午後1時50分に最大瞬間風速10.5メートルを観測した。

大粒の雨が降りしきる中、海岸には白波が押し寄せていた。

そして午後3時過ぎには、空は分厚い雲に覆われていて、あたりは薄暗く、海の方も白くかすんで見えにくくなってきた。

満潮時刻が近づくにつれ風が強まり、波が岩場を乗り越えるほど大きくなっていた。

千葉・浦安市の東京ディズニーシーでは、午前11時前から大粒の雨が降り始め、 アトラクション内では「今、屋外でボートが止まっている方は傘を差していただいて大丈夫です。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」といったアナウンスが流れていた。

東京ディズニーランドとディズニーシーは、台風7号の影響を考慮し、閉園時刻を午後3時に繰り上げた。ファンはがっかりした様子だった。

青森から来たという家族は「ちょっと残念でしたね。（もともと前から決めていた?）そうですね。もう何カ月も前から。予定が変更できなくて」と話していた。

各自治体では、避難所の開設も進んでいる。

自治体だけではなかった。

千葉・勝浦市にある寺は、自主的に建物の一部を避難所として開放し、朝から高齢の避難者が身を寄せている。

自主的に避難した人は、「（2023年の台風）15号の時がひどくて、19号の時にここで避難させてもらって、一晩ここで過ごしました。だから、前もっての方がいいのかなと思って、避難というか、来させていただきました」と話した。

◆観光客やUターン客にも大きな影響

お盆休みを直撃した台風7号。

観光客やUターン客にも大きな影響を与えた。

東海道新幹線は、東京 - 名古屋間で始発から終日運転を取りやめ、東北・上越・山形の各新幹線も、一部の列車で計画運休が行われている。

東京駅の改札口前には、新幹線の運休により座り込む外国人観光客も見られた。

外国人観光客:

けさ（16日）の新幹線で京都に行く予定でしたが、キャンセルになってしまいました。

ーー運休になったころを知らなかった?

外国人観光客:

駅に到着したあとに、ツアーガイドからキャンセルになったことを知りました。

一方、北陸新幹線の終着駅、福井県の敦賀駅には、日本海側を経由して兵庫県に向かうという人もいた。

日本海側を経由して兵庫県に向かう人（敦賀駅）:

のぞみに乗れなくて、北陸周りで敦賀に来て、ここからサンダーバード（特急列車）で京都に行って、京都から城崎に。キャンセルしようと思っていたんですけど、こっちの切符が取れたので。

東海道新幹線は、名古屋 - 新大阪間では「のぞみ」と「ひかり」の運転を取りやめ、全席自由席の「こだま」を1時間あたり上下線それぞれ2本程度運転している。

新大阪駅では、台風の影響を受けて時刻表などを眺めて戸惑っている様子も見受けられた。

急きょ行き先を変更したという旅行客も。

行き先を変更した旅行客（新大阪駅）:

きょうは下関に行きます。もともと伊豆に行く予定だったんですけど、新幹線取りやめになって急に予定変更しました。

行き先を変更した旅行客（新大阪駅）:

ホテルのキャンセル料はちょっとかかったんですけど、仕方ないかなというところで。

空の便も、羽田空港や成田空港を発着する便で多くが欠航した。

佐賀空港では、羽田空港行きが早朝便のみの運航となり、便を変更してあわただしく羽田に向かう人たちの姿が見られた。

佐賀空港を利用する人（午前6時ごろ）:

夕方の便だったんですけど、欠航になったので、きょうの朝の便に振り替えをしたという。帰れるので、とりあえずよかったかなと思っています。

空港には家族を見送る人も多く見られたが、便を早めたことを残念がる様子も。

佐賀空港を利用する子ども（午前6時ごろ）:

もう少し遅かった方がいい。 

◆羽田空港も欠航で閑散と

一方、羽田空港の朝の出発ロビーは、予定を早めて帰る旅行客などで混雑していた。

羽田空港を利用する人（午前）:

最初は20時の予定だったんですけれども、土曜日は全部満席で、きょう急きょ午前中だけは飛ぶということで。

朝早い便は運航したものの、時間を追うごとに欠航になる便が増え、出発ロビーは閑散としていた。

そうした中、16日に熊本へ向かう予定だったという親子は…。

熊本へ向かう予定だった親子（午前11時半ごろ）:

きょうの午後2時55分くらいの便に乗る予定だったのが欠航になりました。あすの便を取ったので時間をつぶしています。

午後の便が全便欠航となったことから、土産物店などは次々と閉店していた。

そして午後2時過ぎの羽田空港第1ターミナルは、台風の影響で飛行機が欠航し、出発ターミナルは閑散としていて職員の姿も見られなかった。

（「イット!」8月16日放送より）